back to top

コンビニのせいで缶コーヒーが売れない? 調べてみると、意外な事実が……

思いもしなかった事実が発覚

2013年、セブン-イレブンが店頭でコーヒーの販売を開始した。その場でコーヒー豆を挽き、ドリップマシーンで注ぐ新鮮なコーヒーは「セブンカフェ」として人気を博した。

それ以来、いわゆる“コンビニコーヒー”が人々の生活に定着し、「缶コーヒーを買わなくなった」という声も聞かれるようになった。

コンビニコーヒーが当たり前に浸透してから、缶コーヒーって買わなくなったよな。コンビニによっちゃシナモン、バニラ、キャラメルとか一緒に置いてあるから甘党万歳ですよ。

では、「缶コーヒーは売れなくなっている」のか?

セブンコーヒーで打撃を受けたのはカフェじゃなくて缶コーヒーじゃないかな。

初めてセブンコーヒー買ったけどなるほどな 皆が買う理由が分かった これなら缶コーヒー買うより断然いいな

いいえ、今年の缶コーヒー売上は増えています

参照:富士経済

同じく富士経済の資料によれば、コンビニコーヒーが主流になった2013年以降、缶コーヒーの売り上げは下がった。しかし、2016年はそれが反転し、増加する見込みだ。これについて富士経済は、「ボトル缶が拡大し、(従来の)SOT缶の売り上げ減少をカバーしたため」と分析する。

缶コーヒーブランド「GEORGIA」を販売する日本コカ・コーラも次のように話す。「SOT缶は減少が続いており、かわりにボトル缶へのシフトが見られます」。

そしてボトル缶人気の理由については、「仕事中、移動中、運転中に再栓することができるボトル缶の人気が高まっている」とコメントした。

缶コーヒーの売上アップはコンビニコーヒーのおかげ?

Masaya Inoue/ BuzzFeed

さらに日本コカ・コーラは、コンビニコーヒーの台頭で「コーヒーを楽しむ人口そのものが増え、缶コーヒー市場にもポジティブな影響が出ている」と分析する。

これは一体どういうことなのだろうか。

2013年、コンビニコーヒーは前年比で812億円ほど売上が増加している。一方で缶コーヒーの売上減は67.6億円にとどまった。コンビニコーヒーが缶コーヒーと「パイを争っている」ならば、缶コーヒーの売上は800億円単位で減っていなければならない。

しかし、そうではないということは、コーヒー市場そのものが拡大したと考えられる。

日本コカ・コーラはコンビニコーヒーが台頭した時の印象を、「世の中のコーヒーへの注目度がより高まり、コーヒー市場全体が活性化につながると期待した」と話す。

缶コーヒーとコンビニコーヒーは「共存しあえる」

日本コカ・コーラに「缶コーヒーとコンビニコーヒーは共存しあえるか」と質問してみた。その答えは「すでに共存している」というものだった。

「(缶コーヒーとコンビニコーヒーは)お客様が自分のニーズやシチュエーションに合わせて選ぶものであると考えており、コーヒーという大きなくくりの中で、それぞれの役割があると考えております」

またコンビニコーヒーの火付け役であり、缶コーヒーも売っているセブン-イレブンはこう話す。

「実際は缶コーヒーも伸びています。特にスクリューのボトル缶は、飲み干さなくてもいいので移動する人に人気。ドリップとは利用シーンが違っており、好調に推移しています」

コンビニコーヒーと缶コーヒーでは求めるものが異なるのだ。コンビニコーヒーでは、挽きたてのコーヒーにミルクや砂糖を入れて「自分が調整する味」を。一方の缶コーヒーは、メーカーがベストなバランスだと考える「完成された味わい」を提供している。

個人の嗜好が多様化した現代。その影響がコンビニコーヒーを躍進させ、コーヒー市場に活況をもたらしているのかもしれない。

Every. Tasty. Video. EVER. The new Tasty app is here!

Dismiss