ダックスフントのデニスは2013年、体重が25キロあった
こちらは今のデニスの姿。全体重の75%を落として5キロになった。とてもスリムだ。
デニスの飼い主、ブルック・バートンさんは、25キロだったデニスを譲り受け、米オハイオ州の自宅に連れて帰った。デニスはそれまでエサとして、主にハンバーガーとピザを与えられていた。
「獣医はそれまでと同じ生活をしていたら、余命1カ月だったかも、と言っていました」。デニスは脱水症状で、皮膚の感染症も起きていた。
ブルックはデニスにドライフードを与え、たくさん散歩をした。
デニスは最初、落ち込んでいたが、体重を落として、6歳になった今、とても元気だとブルックは言う。
あまりにも急激に体重を落としたデニスは、垂れ下がった自分の皮膚につまづき、皮膚感染症を起こした。それで、3回の手術をした。
ブルックは、クラウドファンディングと、手術したオハイオ州立大学の獣医学病院に寄せられた寄付で、約30万円の手術費用を集めた。
皮膚切除手術を執刀したキャスリーン・ハム獣医は、ペットに、エサを与えすぎてはいけないと語る。
「『食べ物を与えることが、愛を与えることなのではない』という言い回しがあります」とハム獣医。「ペットが求めているのは、飼い主の愛情と思いやりなのです」
とはいえ、ブルックはデニスが、エサの時間になると今でも「ちょっと踊り出す」ことを、テレビ局の取材に明かしている。