トイレでスマホを使うこと、ありますよね……。

メッセージに返信したり、SNSチェックしたり。ブックマークした記事を読んだり。
もちろん、トイレは用を足す場所ですが……。仕事や学校の環境から離れて、プライベートスペースに10分以上いられる場所は、トイレ以外には、なかなかなかったりするんじゃないでしょうか?
でも、トイレでスマホを使うのは、衛生的でない、ということも……わかるはずです。

それで、BuzzFeedは、微生物学と衛生学の専門家2人に、気になるリスクなどについて、聞いてみました!
トイレには、あらゆる細菌が付着しています。
「トイレには、糞便物質による、細菌、病原菌、腸内細菌(腸管からの)が付着しています」と、微生物学の専門家でアリゾナ大学のチャールズ・ジェルバ博士。
トイレのドアや、トイレのハンドル、蛇口、床はかなり汚れているそうです。手を洗った後も、蛇口やドアノブなど触ってしまう可能性はあります。トイレの細菌やバクテリアの多さは、どれだけ頻繁に掃除をしているかによります。家のトイレは自分で掃除してキレイに保つことはできますが、公共のトイレは、そうはいきません。
トイレットペーパーホルダーや棚などにも、飛沫が付着しています。

「トイレを流す時に、糞便と尿の飛沫は、1.8メートル程度多方向に飛んでいきます」と同じくアリゾナ大学で環境衛生学を専門としているケリー・レイノルズ博士は話します。
つまり、飛沫が付着した場所にスマホを置くと、細菌や糞便物質が付着してしまう、ということになります。
これらの細菌は、ノロウィルス、サルモネラ菌、大腸菌などの感染症の原因になることがあります。だから、トイレに行った後、私たちは、手を洗うのです!!

でも、トイレを使った後、手を洗わない人もいます。自分が手を洗っても、洗わなかった人が触れたドアノブなどに触れる可能性は否めません。ジェルバ博士はノロウィルスは「大概、手洗いの甘さが原因で起こる」と話します。
スマホは多分、あなたの手の一部のようになっているかもしれませんが……洗えません。

トイレでスマホを使った後、スマホをいじりながらサンドイッチを食べたりすることはありますか?手に付いた細菌が、口に入ってしまうリスクがあるかもしれません。
ジェルバ博士は「スマホを使う人は平均で、1日2時間スマホを使います。手を洗っても、その後スマホを触って、手にまた細菌を付着させ、それを他の人にも渡してしまったりするのは、容易にありえることです」
だから、トイレに行った時は、スマホを手放すのが一番です。トイレでは、トイレに来た目的を果たすために過ごしましょう!

「一番の解決法はスマホをバッグに入れて、トイレから離して置くことです」とジェルバ博士。
また、多くの人が、トイレにスマホを落として壊しています。

スマホを拾って、乾かせてまた使えたとしても、細菌と糞便物質が全体に付着した状態になってしまっている、とレイノルズ博士は指摘します。
でも、やっぱりスマホなしでトイレに行けないなら……できるだけ頻繁に、スマホを除菌するように心がけましょう。

ジェルバ博士によると、トイレに行った後、除菌ティッシュを使って、スマホを拭くのは効果的だとのこと。
もっと効果的なのは、アルコールスプレーをマイクロファイバーのクロスに吹き付けて、スマホ全体を拭くことだそうです。