20歳のケイレン・ワードさんは、ソーシャルメディアで自身のことを「裸の慈善家」と呼んでいる。ロサンゼルス在住のインフルエンサーで、オンラインセックスワーカーの彼女は先日、オーストラリアの山火事のニュースを見て、自分には何が出来るかを考えていた。
「ツイッターでオーストラリアの山火事に関する色々な投稿を見ていて、メディアではあまり扱われていないこと、そしてあまり多くの人が寄付をしていないことが非常に心配でした」とワードさんはBuzzFeed Newsに語った。
そしてあるアイデアが浮かんだ。
ワードさんはすでにオンラインでヌード写真を売っている。ならばチャリティーのためにやったらどうだろうか?
1月3日、彼女はリストにあるオーストラリアの慈善団体に少なくとも10ドル(約1080円)寄付したことを証明した人には、ダイレクトメッセージ(DM)でヌード写真を送るとツイートした。
このツイートは4万件以上リツイートされ、ワードさんの受信箱はすぐにいっぱいになった。
「1000ドル(約11万円)くらい集められるかなと思っていたけれど、ツイートが大きく拡散されました」と彼女は述べた。
彼女は受け取った多数のDMをより分けるために4人の人を雇った。彼らは寄付を確認し、約束したヌード写真を送り返すために休みなく働いている。
ワードさんによると、これまでのところ推計で30万ドル(約3241万円)以上が集まっている。
驚いたことに、オンライン上での反応も好意的だったと彼女は語った。
しかし、インスタグラムが彼女の計画に水を差した。
彼女はツイッターでキャンペーンを展開していたが、噂がインスタグラムに広がった。ワードさんはインスタグラム上で5万人のフォロワーを抱えていたが、1月4日、ガイドライン違反を理由にインスタグラムは彼女のアカウントを停止した。
ワードさんは規則に違反していないと主張しているが、彼女が投稿したスクリーンショットでは、インスタグラムは彼女が「性的に含みのあるコンテンツ」を投稿したと述べている。
彼女はインスタグラムへの連絡を試みたが、先方からの回答は得られていないそうだ。
インスタグラムはBuzzFeed Newsからのコメントのリクエストにも応じていない。
そんな中、彼女の慈善キャンペーンに乗じようとする偽アカウントが多く出現している。
しかしワードさんは、できる限り多くのDMに返信を続けると誓った。
昨夏、彼女の家族はカリフォルニアで発生した火災によって避難を余儀なくされた。この火事では20万エーカー(約809平方キロ)以上が焼け、8人が亡くなった。
ワードさんの家族は、自宅が焼失を免れるか分からないまま、数日間ハウスボートで暮らすことになった。幸いにも家は焼けずに済んだが、近所の家の多くは焼けてしまったそうだ。
「どれだけ多くの人が影響を受けたか、直接目にしたの」と彼女は当時を振り返り、オーストラリアで起こっていること、そしてその環境への懸念について、他人事とは思い難い事態だと語った。
この記事は英語から翻訳・編集しました。