写真家のグレッグ・セガールは、自身のシリーズ7 Days of Garbageで、世界規模の消費の危機に光を当てようとしている。
彼は、ほとんどの人が自分が、どれだけの量のゴミを捨てているのかを認識していないと感じていた。そこで、友人や近所の人に一週間ゴミをためてもらい、ゴミの間で横になる人たちの姿を撮影した。
「7 Days of Garbageでは、それぞれの人の場合を写真に写すことで、この問題への注意を喚起しています」と、セガールは作品解説の中で説明している。「一週間分のゴミの中で寝そべる友人や近所の人、知り合いの姿を撮影すれば、彼らが自分たちの習慣についてもっと深く考えてくれるかもしれないと思いました。そして、日々の生活の中で何か変化が生まれてくるかもしれないと考えたのです」
ジョヤ、サンティニケタン、ラビンドラナス、チャンドラモハン、ベン、ボッディスタッバ、オムジャバリンドラ

アティキャス、アダム、アーチャー、アマンダ

アリシアと娘たち

セガールは、人々がこのシリーズの写真をみて、ショックや絶望、気づきを得る様子を目にしてきたと話した。「人々はこの肖像の中に自分の姿を見出し、自分も大量のゴミを出していることに気付くのです」と彼はResource Magazineに語った。「今まであらゆる人たちや組織がこのプロジェクトの再現を希望し、自分たちのコミュニティの中の消費者の姿を撮影しています」
ダナ

マイク

ジェームズ

丸一週間のゴミを保存するというのは、人によっては大変なことだと、セガールは言う。「ある母親は、7日間期間の半ばごろに私メールをくれました。夫が中華料理の残飯の臭いに耐えられなくなり、保存していたゴミを捨ててしまったと言うのです」。
「自分たちのゴミを展示することに恥じらいを感じ、きれいに片付いたゴミを見せてくれた人もいました。卵の殻まできれいに洗われていることもありました。一方で、我慢して汚い生ゴミの袋を持って来てくれた人もいました。ある人は、冗談でミルクセーキのような濃いスープが入った容器を持って来てくれましたが、腐った鶏肉のような臭いがしました」
ジョン

マリコ

マーシャとスティーブ

マイケル、ジェイソン、アニー、オリビア

「写真を撮ることで、多くの人に自分の消費習慣について考えてもらうきっかけが作れることがあります」とセガールは言う。「多くの人にその習慣を実際に変えてもらうまではいかなくとも、少なくとも自分が日々何を使い、捨てているのかをもっと深く考えてもらうことはできるのではないでしょうか?」
サムとジェーン

サム、カーティス、ブリタニー

ティルとニコラス

グレッグ

セガールは、1人の人間がどれだけの重さのゴミを出しているのかを調査し始めた。「ヨーロッパでは、1人あたり1日907グラムで、一方のアメリカでは、1814グラムです」と、彼は書いている。「ヨーロッパの人々は、比較的控えめな量のゴミを出しているとはいえ、2倍の量のゴミを出すアメリカ人よりも、この写真が伝えるメッセージを深刻に捉えている人が多いようです。逆に、これに問題を感じない人もいるのだと思います」
アージェイ、ディアナ、カーリー、ロン、デロン
