グラフィックデザイナーのジョエル・クレブス は、世界の名所が干ばつになった場合の風景を、フォトショップを利用して作り出している。
クレブスはDesignCrowd による、名所から名所たらしめる部分を取り除いた風景を集めるコンテストに参加した際に、これらのイメージを作成した。
「エントリーが完了した後、私は自分が作った画像が、気候変動によって深刻な干ばつが世界中に広がったなら、現実になり得るかもしれないと思ったのです」
「最初に作った以外の名所も、同様のアプローチで加工をしたら、どうなるだろうと考えました。地球上の最も有名な場所の変化を比べることで、違いをよりよくみることができるのではないかと」
万里の長城

クレブスのつくるイメージはわずか数時間しかかかっていないものもあれば、数週間を要したものもある。「インターネットでつかいたい画像を探しますが、求めているアングルと違っていたり、解像度が十分に高くない画像を見つけるだけで終わることもあります」と彼は説明する。
「ディティール、色の調和、ライティング、そして陰影を気にしていくと、画像をみつけるのは、とても時間がかかるのです」
どの名所を選ぶか決める時、クレブスは緑が多くあり、干ばつのイメージを作った時に強いコントラストが生まれる場所を選ぶよう心がけている。
ブラジル コルコバードのキリスト像

ロンドン タワーブリッジ

クレブスのつくるイメージは、ほとんどの場合、非常に強い黄色がかった色をしている。「日の入りと日の出以外、通常は黄色い空を見ることはないでしょう」とクレブスはBuzzFeedに語る。「しかし、それは青い空にはみられない、暖かみの要素を付け加えてくれる。空は下界を反射する。干ばつの景色の多くが砂漠のようなイメージになるため、黄色が、全体的な色のバランスを調和してくれます」
「私はリアリズムを感じさせる画像が好きだ。ストーンヘンジの写真の編集などはかなり素早くできた。最も時間を取られたものは、おそらくエッフェル塔だったと思う。画像が非常に細かくて、ビルなど架空の背景を書き込むのが難しかった」
ワシントン州 米国連邦議会
