オーストラリアの男性ヘンリー・タデボス。彼は自分がトランスジェンダーであることを、Facebookの友達に伝えるために楽しい方法を考えついた。
映画とテレビ制作を学び、24歳の電車運転手である彼は、友人のケイリーン・タイラーと一緒に、すごいカミングアウトビデオを作ったのだ。
軽い感じでカミングアウトするのが重要だと彼はBuzzFeed Newsに語った。
「まじめで暗いものにしたくはなかった」とヘンリー。「ユーモアは信頼を生み出すと思う。もし、笑い飛ばせるなら、大した事ではないよね」
「あなたは僕のことを学校や仕事場で知っているのかもしれないし、僕の家族かもしれない」と、ヘンリーは動画の最初で話し始める。

「今まで、僕はLの方、つまりレズビアンとして生きていた。でも実際は、この性的マイノリティーの虹の中の、別の者だったんだ」
ヘンリーは最初は高校でレズビアンとしてカミングアウトした。それは「当時は十分大変だった」。しかし、ずっと自分はトランスジェンダーだ、ということは、わかっていたという。
「いつもそう感じていたし、よちよち歩きの頃は自分が男の子だと言っていた」
昨年3月の誕生日、彼は精神的に不安定な状態に陥った。この時、自分が何者であるかを、はっきりさせなければならないことに気づいた。
「カミングアウトして『僕はトランスジェンダーだ』と言わなくてはならなかった。」
ビデオの中で、ヘンリーはトランスジェンダーであることの意味を説明している。

それから、「T」と呼ばれるテストステロンによって引き起こされる様々な体の変化についても語る。
人々が彼のことを理解し、受け入れることができるように、彼の体に起こるであろうことを正直に語りたかったと、ヘンリーは語る。
「僕がそのあと人に会って、髭がはえていたり、声が変わっていたら、その人は[ 『アレッ?』と思うかもしれない」と彼は言う。「こうした方が、みんなにとってショックが少ないし、変な感じも少ないだろうと思ったんだ」
ヘンリーは、この動画をみてもらい、友達にどうやって彼を応援したらいいかということをも伝えたいと思っている。
「あなたに変えてほしいことがほんの少しあるんだ。そうしてもらえると僕はすごく助かる。まず、僕のことを新しい名前で呼んでほしい」
「それから、もちろん、代名詞もそれに合わせてほしい」
「僕は今でも、あなたが今まで知っていた人と同じ人間だよ」とヘンリーは語る。「ただ、外側を内側にマッチさせる必要があるんだ...…そして、今はとってもいい気分だよ!」
このビデオに対する反響は「驚くべき」ものだったとヘンリーは話す。
「僕はとってもラッキーなんだ。支援してくれる友達のグループがいるし、家族も応援してくれている」と、ヘンリー。「僕ほどラッキーでない人もいることは知っている」