首相官邸は2月4日、新型コロナウイルスを含む感染症対策をまとめたチラシをHPに掲載した。
新型コロナウイルス感染症について首相官邸は「我が国において、現在、流行が認められている状況ではありません」(2月4日時点)としており、「過剰に心配することなく、『手洗い』や『マスクの着用』を含む『咳エチケット』などの通常の感染症対策が重要」と呼びかけている。

このチラシは誰でもダウンロードすることができ、用途に限らず自由に転載・印刷して使うことができる。首相官邸は会社・学校や人の集まる場所での掲示、身近な人への周知を呼びかけている。

チラシの内容は大きく分けて以下の2つだ。
・手洗い
・マスクの着用を含む咳エチケット

手洗い
様々なものに触れることで自分の手にウイルスが付着している可能性があるため、外出先からの帰宅時、調理の前後、食事前などこまめに手を洗うことを呼びかけている。
『正しい手の洗い方』
①流水でよく手を濡らしたあと、石けんをつけ手のひらをよくこする
②手の甲をのばすようにこする
③指先、爪の間を念入りにこする
④指の間を洗う
⑤親指と手のひらをねじり洗いする
⑥手首も忘れずに洗う
石けんで洗い終わったら、十分に水で流し、清潔なタオルやペーパータオルでよく拭き取って乾かす

咳エチケット
くしゃみや咳によって他の人にうつさないため、くしゃみや咳をするときは周囲の人からなるべく離れること、3つの咳エチケット、正しいマスクの着用方法を紹介している。
『3つの咳エチケット』
・マスクを正しく着用する
・(マスクがない時は)ティッシュ・ハンカチで口・鼻を覆う
・(とっさの時は)袖で口・鼻を覆う
『マスクの正しい着用方法』
①鼻と口の両方を確実に覆う
②ゴム紐を耳にかける
③隙間がないよう鼻まで覆う
マスクの効果
マスクは、咳やくしゃみによる飛沫やウイルス等、病原体の飛散を防ぐ効果が高いとされているため、咳やくしゃみ等の症状のある人は積極的にマスクをつけることが呼びかけられている。
一方で、予防⽤にマスクを着⽤することは、混み合った場所、特に屋内や換気が不十分な場所ではでは一つの感染予防策と考えられる一方で、屋外などでは、相当混み合っていない限り、マスクを着⽤することによる効果はあまり認められていない。
咳や発熱などの症状のある人に近づかない、人混みの多い場所に行かない、手指を清潔に保つといった感染予防策を優先して行うことが推奨されている。

また、世界中で広がる「あやしい情報」のファクトチェック一覧はNPO法人「ファクト・チェック・イニシアチブ」(FIJ)の特設サイトで見ることができる。
また、BuzzFeed Newsでは「新型コロナウイルス どれぐらい警戒したらいいの? 感染症のスペシャリストに聞きました」などのコンテンツを配信しています。一覧はこちらから。