将棋の駒をモチーフにした、今までにない作品が話題を集めています。
一体どんな作品なのでしょうか。早速写真をご覧ください。

将棋の駒が集まって、多面体になっています!
こちらは、全て同じ形、同じ大きさの駒型の五角形24面で出来た多面体です。
「計算に結構時間をかけた将棋の駒多面体がついに形になった。木彫りで作れれば尚良いなぁ」とTwitterに投稿されると、1万以上のリツイート、4万以上のいいねを集めました。(8月13日現在)
サイコロのようにも見えるこの作品には「これをサイコロにして、出た目の駒を動かす新しいルールの将棋をやってみたい!」という反応が沢山寄せられ、詳細なルールを提案するコメントもみられました。
BuzzFeedは製作者のtdk1986さん(@tdk1986)にお話を聞きました。

幾何学に関係するアートが好きで、多面体に関する情報を国内外のサイトや書籍で調べているというtdk1986さん。
これまでも作った作品をInstagram などにアップしてきました。
今回、将棋の駒の多面体を作ったきっかけは、「これは将棋の駒の形だけで多面体にできるな」と思える図形の画像に出会ったことだといいます。
将棋の駒の多面体ができるまで。

「まず、この多面体がどういう構成になっているのか、どういう対称性を持っているのかを考えました」
「そこから辺の長さと頂点の位置の関係を方程式にして、解くという過程を経て形を決定しました」
会社員をしているというtdk1986さんは、休日や寝る前の時間、通勤時間を使い、2週間ほどでこの作品を完成させたそうです。
「夏休みの工作にどうぞ」と、展開図も公開されています。
自分で作りたい、という方のために展開図を公開します。夏休みの工作にどうぞ。 のりしろはセルフでお願いします! https://t.co/We3Zdn8OqV
手に取ってみたい方は挑戦してみてはいかがでしょうか…!
木製の試作品も完成。

ツイートで「木彫りで作れれば尚良いなぁ」としているtdk1986さん。
その後、香川県で木製品の製造販売を行うMokuichi(@mokuichi)が、ヒノキを使ってこの多面体の試作品を完成させました。
木製の試作品は、転がした時の音が良いのだそうです!

現在は商品化できるよう打ち合わせを進めているとのことです。
大きな反響を受けて、tdk1986さんは「たくさんの方に反応を頂いて嬉しさと共に、報われた思いです」「なるべく多くの方に手にとって遊んでいただけるようなものになれば」と思いを語っています。