手触りで札を区別する「目を閉じるかるた」。新しいアイデアに「欲しい!」の声多数

    ざらざら、ふさふさ、つるつる、もこもこ…。

    「目を閉じるかるた」という新しいルールのかるたが話題になりました。

    “目を閉じる”とはいったいどういうことなのでしょうか。

    早速作品をご覧ください。

    「目を閉じるかるた」とは、手触りで札を区別して遊ぶかるたです。

    この作品は、Twitter上で1万5千以上のリツイート、10万4千以上のいいねを集めています。(10月20日現在)

    「欲しい!」「視覚障害のある姪っ子にあげたい...!」「日本語学習者でオノマトペ勉強したい人にも良い」など、たくさんのコメントも集まっています。

    BuzzFeedはこのかるたを考案した、グラフィックデザイナーの辻尾一平さん(@keltoto)にお話を伺いました。

    画像合成によって作成されているため、現物ではないというこの作品。商品化を求めるコメントも多くみられましたが、「コストの関係で商品化は難しいと思っております」と辻尾さんは話します。

    このかるたを制作したきっかけは、「手触りにフォーカスすることで、視力によるハンデのないかるたが作れないか」と考えたことだと言います。

    「タイトルは『手触りかるた』でも良かったのですが、よりコンセプトの伝わりやすい『目を閉じるかるた』としました」

    制作にあたって大変だったことは、触り心地を想像しつつ、オノマトペの解釈が重複しないようにしたことだといいます。

    オノマトペとは、ざらざら、つるつる、ぷにぷになど、ものの状態などを音で表現する言葉です。目を閉じるかるたでは、オノマトペが手触りで区別できるよう、札に工夫がされています。

    また、箱もエンボスのデザインにすることで、触覚を使うことを強調したといいます。

    大きな反響を受けて、辻尾さんは、「たくさんのご意見ありがとうございます。他にも色々と作っていますので、見ていただけましたら幸いです」とコメントしています。

    辻尾さんのポートフォリオサイトはこちら