花粉光環、知っていますか?

太陽を虹色の光が取り囲む、幻想的な様子。実は、花粉が飛び交うこの時期にしかみられない現象なんです。
Twitter上には他にも花粉光環を撮影したツイートがたくさんあり、話題になっています。
発端は、気象庁気象研究所研究官・荒木健太郎さんの「花粉光環がでています」というツイート。2月18日、3千リツイートを超える反響を呼びました。
いったい、なぜこのような現象がみられるのでしょうか?

荒木さんによると、花粉光環はスギ花粉などの「球形に近い花粉」によって、光が回折して発生する大気光学現象だといいます。
「雨上がり」「晴れ」「風が強い」「空が青い」などの条件が重なると、良く見えるといいます。「粒が小さいと回折角が大きくなって光の環も大きくなります」とも説明します。
BuzzFeed Newsは、その「レア度」や「撮り方のコツ」などを荒木さんに聞いてみました。

ーー花粉光環は、珍しい現象ですか?
2月から4月の花粉が飛散する時期にはよく観察される現象です。
ーー肉眼でも観察することができますか?
花粉光環は肉眼でも観測することができ、その際には太陽を直視しないよう注意が必要です。
ーー花粉光環を上手に写真に収めるコツを教えてください。
建物や街灯などで太陽を隠すのがポイントです。太陽を隠すと肉眼でも綺麗に見えますし、スマホでも撮影可能です。
ただし、太陽を直視すると眼を傷めてしまい大変危険ですので、観察時には十分気をつけてください。なお、太陽ではなく月でも花粉光環を観察することができます。
ーー他にこれに似た天気の現象があれば教えてください。
光環はそもそも雲の水滴によって見られる現象で,いわし雲・うろこ雲(巻積雲)やひつじ雲(高積雲)が広がっているときに発生します。
つらい時期だけど…

荒木さんは「綺麗だけど花粉症がいよいよツラい」ともコメントしています。
花粉シーズンも本格化。つらい中でも、たまには空を見上げてみたいですね。