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「みんな違って当たり前」 プロデューサーに聞く、カップルを祝福する喜び

セクシュアルマイノリティのカップルの誓いの場をプロデュースしてきたCRAZY WEDDINGプロデューサー、渡部恵理さんにお話を伺いました。

同性婚が法律で認められる日まで、毎年6月にセクシュアルマイノリティの方々の挙式を無料でプロデュースする。そう宣言するのは、オーダーメイドのウェディングブランド「CRAZY WEDDING」を運営するCRAZYです。

この取り組みが始まったのは2019年。

今年は新型コロナウイルスの感染拡大によって6月に対面で挙式を行うことは難しくなりましたが、年内に期限を延ばして実施されます。

そんな取り組みをするCRAZY WEDDINGのプロデューサー、渡部恵理さんにお話を伺いました。

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渡部恵理さん

2019年にはTRPに出展

CRAZYがこのような取り組みを始めたのは、昨年の東京レインボープライドにブースを出展したことがきっかけでした。

ブースではセクシュアリティに関わらず誓いを立てるカップルを募集。15分〜30分のヒアリングを経て作り上げた誓いの言葉を、たくさんのカップルがステージ上で読み上げました。

通常、CRAZYの結婚式は半年という長い時間をかけて準備して行われるといいます。しかし、短時間でたくさんのカップルの誓いの場を設けたこのイベントは「1つでも多く祝いの場を作ることにも意味があるのではないか」という気づきに繋がったと渡部さんは話します。

その後、昨年6月に行われた「CELEBRATION WEEK for all」では、YouTubeで「わがしChannel」というチャンネルを運営するカップル、KanaさんとMikiさんの「誓いのセレモニー」も行われました。

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昨年6月17日に行われた、KanaさんとMikiさんの誓いのセレモニー

その期間を経て、セクシュアルマイノリティのカップルからセレモニーを行いたいという問い合わせが増えたといいます。

問い合わせはずっとセレモニーをしたいと考えていたカップルからだけでなく、KanaさんMikiさんのセレモニーを通して「自分たちも」と興味を持ったカップルからも多いそうで、実際のセレモニーを通して感じる「主役の二人が生身でいて、人生を感じるからお祝いしたくなる」というリアル感がとても大切だと渡部さんは話します。

CRAZYではこれまでに20組ほどのカップルのセレモニーをサポートしてきました。

「お互いを大切に思う気持ちや、人生背景も踏まえて一生一緒に生きていく人を見つけることはとても尊い」と語る渡部さんは、この1年を「やはり同性異性は関係ないと実感した1年でした」と振り返ります。

一人ひとりの人生やパートナーへの思いを丁寧にヒアリングし、オーダーメイドの結婚式を作ってきた渡部さんには、どんなカップルも「みんな違って当たり前」という考えが根底にあるといいます。

その考えのもとでは同性も異性も関係ありません。それが、どのカップルも区別せずに「お祝いしたい」という気持ちが伝わるセレモニーを作ることに繋がっていると話します。

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多くのカップルの挙式を担当してきた渡部さん(写真中央)

同性同士のカップルは、現在の法律では結婚することができません。

そんな中、たくさんの人に囲まれてスタッフも含めた全員から「一人の人間として大切な人と歩んで行くこと」を祝ってもらえるセレモニーには大きな意味があるといいます。セレモニーを経てたくさんの人と関わるようになった方、自信をもてた方、他のカップルのためにも活動をはじめた方、2回目のセレモニーを盛大に開いた方など、セレモニーの喜びはたくさんのカップルの人生に変化をもたらしているといいます。

そして、誓いの場で祝ってもらえる喜びを異性カップル以外にも届けられることは、セレモニーを作る側にとっても大きな喜びだと、渡部さんは満面の笑みで語ります。

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ブライダル業界にも変化を

「セクシュアルマイノリティのカップルがセレモニーを行った事例が増えていくことでそれが当たり前に受け入れられ、最終的には同性婚が法制化されていないことが不自然だという世論に繋がったらいいなと思っています」と思いを語る渡部さん。

実は、今までにもブライダル業界でセクシュアルマイノリティのカップルのセレモニーをサポートしている方は少なくなかったのだそうです。しかしそれぞれが個々で行われていたため、そのような動きが今までは見えにくかったのではといいます。

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とはいえ、「セレモニーをやりたい」と言えるカップルはまだまだ少なく、リアルにセレモニーを行うことを想像できないセクシュアルマイノリティのカップルの方も多いという現状もあります。

また、知識や経験がないことから、セクシュアルマイノリティのカップルの対応にとまどってしまう会社などもあるといいます。

そのため、同性婚の実現を目指す団体とも協力して、ブライダル業界に向けた勉強会を開催する予定です。

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「セレモニーを作ってしまえば、周りは『なんて素敵なカップルなんだろう』という気持ちになり、セクシュアリティは関係がなくなります」

「ブライダル業界はそういう気持ちを持って働いている人が多いからこそ、同性も異性も何も変わらないということを伝える機会を増やせたら」と話します。

そして、一緒に働く方々について、自分のことも人一倍幸せにしながら、人々の人生の幸せにも全力で向き合う、尊敬する人の集まりだと話す渡部さん。

最後に、渡部さんにとっての「幸せ」をお聞きしました!

「すべての人が等しくお祝いできる世界」

提供写真

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世界各地でLGBTQコミュニティの文化を讃え、権利向上に向けて支援するイベントなどが開催される毎年6月の「プライド月間」。BuzzFeed Japanは2020年6月19日から28日まで、セクシュアルマイノリティに焦点をあてたコンテンツを集中的に発信する特集「レインボー・ウィーク」を実施します。

特集期間中は、ハッシュタグ「#虹色のしあわせ🌈」を活用し、さまざまな記事や動画コンテンツを配信します。

【配信中】オトマリカイ@ BuzzFeed News Live あなたのお悩み一緒に考えます🏳️‍🌈 LGBTQの当事者から寄せられた相談について、りゅうちぇるさん(@RYUZi33WORLD929)&ぺえさん(@peex007)と一緒に考えます。 視聴はこちらから👇 #PrideMonth #虹色のしあわせ🌈 https://t.co/H3uXcYtszu

6月27日にはTwitterで、ゲストのりゅうちぇるさん、ぺえさんにLGBTQ当事者がお悩みを相談するライブ番組「オトマリカイ@BuzzFeed News LIVE あなたのお悩み、一緒に考えます。」を配信しました(視聴はこちらから)。

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バズフィード・ジャパン ニュースインターン

Contact Kyoka Kodama at kyoka.kodama@buzzfeed.com.

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