かまぼこ嫌いを克服するために「かまぼこの里」へ行った結果...

    ◯◯なら美味しいということを知った

    「大人になったなー」と実感する時の1つが、子供の頃嫌いだったものが美味しく感じた時だと思う。

    25歳になった今、だいぶ好き嫌いは減った。でも、1つだけ「一生好きになれないな」と諦めているものがある。それは「かまぼこ」だ。

    かまぼこだけは本当に苦手。全力で避けている存在。

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    大好きなラーメンの上に乗っているなるとでさえ苦手だ。これをいつか食べれるようになるのが夢。

    私は8歳の時に初めてインターナショナルスクールから日本の小学校に転入をし、人生で初めての給食の時間を迎えた。その日の献立に「焼きかまチーズ」があった。

    当時日本語がほとんど不自由だった私は、目の前に出されたものが何なのかわからなかった。でかい一口を食べた時の衝撃は、今でも忘れられないくらいに大きなものだった。

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    すぐにトイレへ駆け込んで吐いてしまった。これから小学校で5年間、焼きかまチーズが出てくるのかと思うと絶望的な気持ちだった。

    それ以来、何回か挑戦したことはあるけど、毎回吐きそうになる。言葉でうまく説明できないけど、あの弾力、食感、味に耐えられない。人に相談しても、「美味しいじゃん」「嫌いになるほど味しないよ」としか返ってこない。克服はもう無理なのか…。

    諦めきっていた頃、小田原に「鈴廣かまぼこの里」があることを知った。

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    かまぼこ博物館や手作り体験教室があるらしい。これは克服するチャンスかもしれないと思い、さっそく向かってみた。

    待ち合わせた広報の方に、「かまぼこ嫌いなのですね。初めてのことです」と苦笑いをされた。

    かまぼこの歴史や魅力について、力説してくれる広報の方。

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    かまぼこは昔、貴族の食べ物だったそうだ。あのペリーにも出されたという。

    ペリーもこんなに美味しそうに食べているのに、「かまぼこが嫌い」と言っている自分が急に恥ずかしくなった。

    揚げかま手作り体験教室へ。揚げものが大好きなので、揚げかまなら食べられるかもしれない。

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    目の前には魚のすり身と、4種の具材(桜えび、にんじん、コーン、枝豆)が置かれていた。

    「コーンを入れると甘くなるので、食べられるかもしれないですよ」と助言を受けたので、コーンを入れた。

    全部袋の中に入れたら、手で混ぜ合わせる。

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    好きな形を作る。嫌いなものなのに、ハートを作った。

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    5分ほど揚げて完成!

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    すごくいい匂いがした。

    いよいよ試食の時が来た。味は...

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    う、うまい...

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    まさかかまぼこを食べられるようになる日が来るとは!何か大きなものを乗り越えられた気がして、自然に笑顔になった。

    揚げかまはまだアツアツで、外側がカリッとしてて中はふっくら。ほんのりとした魚の味とコーンの甘みが絶妙に合う。

    嫌いだったものが克服できた喜びに浸っていたころ...

    「板かまぼこも食べてみます?」

    広報の方から声をかけられた。

    内心ドキッとした。板かまぼこは蒸しただけのものなので、揚げかまよりもハードルが高い。

    ここまで来て断ることはしたくないので、食べてみることにした。

    出されたのは、1個3600円をする高級かまぼこ。職人が手作りをしたもの。

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    厚さは12mmに切ってあり、これが一番美味しい厚さだという。アンケートをとった時に一番投票数が多かった厚さだ。

    見た目が高級感に溢れていて、自分にこんないいものはもったいなさすぎるのでは...

    かまぼこ博物館の隣にはビールを作る場所もあり、地元でとれる「箱根百年水」を使っている。かまぼこに合うビールらしい。

    とにかく12mmの弾力がすごかった。

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    12mmはすごかったーー。好きになろうとすごく頑張ったけど、17年前のトラウマが蘇ってきて、飲み込むのに必死だった。3600円の高級感は十分に味わえなかったかもしれない。

    でも、かまぼこが好きな人にとってここは美味しいビールも飲めるし、天国だ。かまぼこが大嫌いだった自分もかまぼこに詳しくなれたし、「揚げかま」がすごく美味しいことも知った。

    とにかく苦手克服には近づけた。これからはラーメンの上にかまぼこが乗っていても残さず食べようと思う。