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「僕は肌の色がみんなと違うから病気?」ある少年が立ち向かった困難の話

けいすけ君は日本とガーナのハーフ。

「なんで日本語が話せるんですか?」

その物語は、けいすけ君が東京から地方の小学校に転校してきたところから始まる。

「東京の高田馬場に…住んでいました。ふじいけいすけです」

なんの変哲もない、けいすけ君の自己紹介に、クラスメイトたちがざわめく。

「なんで日本語が話せるんですか?」と一人の男の子が手を挙げ尋ねた。

「日本人だからです」

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2015年に公開された「Born With It - 生まれつき」は、日本で生まれ育った、日本とガーナのハーフのけいすけ君が自分には何も問題がない、という事実と向き合うまでを追う短編映画だ。

今年の10月13日にアメリカで放送され、話題になっている。

「お前の肌の色見てみろよ」

肌の色がみんなと違うため、けいすけ君は病気だと言われ、避けられる。

男の子たちの輪に入ろうとしても、「気持ち悪い」

影では、「何で日本語話すんだよ」

Emmanuel Osei-Kuffour, Jr.

この短編映画は、世界各地の映画祭で上映され、数々の受賞をした。

監督を務めたのは、Emmanuel Osei-Kuffour, Jr.(エマニュエル・オセー・クフォーJr.)さん。現在はプロデューサーとしてテキサス州に在住しているが、その前は日本に6年間住んでいた。

自分が日本で感じたことを映画に表現したと、エマニュエルさんはBuzzFeed Japanに話した。

「ただ対等に見てほしい」

Emmanuel Osei-Kuffour, Jr.

「これは私が日本で受け入れられることの難しさを表現したものです。私はもともと日本でのストーリーの『語り方』に関心がありました。その美しくて繊細な語り方は欧米にはないもので、学習したくて日本に来ました。

でも、私がどれだけ情熱的に仕事をしても、あまり相手にしてもらえなかった。私が日本人でないから、きっと日本の働き方や文化、語り方について理解ができないだろうと敬遠されることが多かったです。ただ対等に見てもらいたくて、その気持ちを表現しました」

自分が経験したことに基づきながらも、ストーリーを日本のハーフの子供にした理由は、日本のハーフの人たちと話す機会が多かったからだ。

「日本人だけど外見は周りと違う、ハーフの人たちの方がよっぽど辛い経験をしていると思ったので、彼らのストーリーを語ることに重要性を感じました」

けいすけ君の経験に共感する人はとても多い

「けいすけ君の経験に共感できると、多様な国や文化の人から言われます。ほとんどの場合、その国でマイノリティーとして暮らした経験がある人たちですが、ステレオタイプや先入観が自分のアイデンテティーを崩してしまうことが共通の経験なのだと思います。日本人では、海外で生活をして経験した困難からけいすけ君に共感できるという人も多いです」けいすけ君を演じた高杉デイディ君は、「本当に日本人なの?」と国内、国外で映画を観た人たちから聞かれることが多いという。「皮肉っぽいですよね。それが映画の語った問題なのに。デイディ君自身が経験してきたこと、その感情が演技からにじみ出ていると思います。この映画を観た全ての人に、自分と見た目や文化が違う人に対しての言葉や接し方を見直す機会になればと願っています」
Emmanuel Osei-Kuffour, Jr.

「けいすけ君の経験に共感できると、多様な国や文化の人から言われます。ほとんどの場合、その国でマイノリティーとして暮らした経験がある人たちですが、ステレオタイプや先入観が自分のアイデンテティーを崩してしまうことが共通の経験なのだと思います。日本人では、海外で生活をして経験した困難からけいすけ君に共感できるという人も多いです」

けいすけ君を演じた高杉デイディ君は、「本当に日本人なの?」と国内、国外で映画を観た人たちから聞かれることが多いという。

「皮肉っぽいですよね。それが映画の語った問題なのに。デイディ君自身が経験してきたこと、その感情が演技からにじみ出ていると思います。

この映画を観た全ての人に、自分と見た目や文化が違う人に対しての言葉や接し方を見直す機会になればと願っています」