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「処女性」や「純潔」なんてどうでもいい! ある母親の教えに賛同の声

「人生のある時点で、たまたま誰かの性器が入ったからといって、それであなたの価値が変わるわけじゃない」 「最初の経験を特別視するより、いつだって特別な経験にするほうがいい」

TikTokユーザーの@nevadashareef がこんな呼びかけをした。

「子育ての方針について、他人から見たら変わっていても、自分としてはこれでよかった、正しかったと思うことがあれば 教えてください

これを知ったケイシー・ラコルテさんという女性が、自身の体験を動画で投稿した。

ケイシーさんの動画

ケイシーさんの動画はすぐに拡散され、再生回数は200万回を超えている。

5人の娘をもつケイシーさんは動画で、「処女性などというものは存在しない」と語る。

BuzzFeedはケイシーさんに話を聞いた。 動画が共感を集めたのは、多くの人が同じように思いながらも明確に言葉にできずにいたことが理由ではないか、とケイシーさんはみているという。

「こうした何もかもにみんな怒っているわけで、つらい体験をしても自分自身を認めて楽になれる人が一人でもいれば、発信してよかったなと思えます」

「最初の経験を特別視するより、いつだって特別な経験にするほうがいい。誰でも最低限そうされるべき存在だからです」

ケイシーさんは、サウスカロライナ州チャールストン在住。7歳から16歳までの娘5人と共に暮らしている。

自身の娘たちに性について教えるとき、ケイシーさんは娘の成長に応じて、少しずつ対話を積み重ねているという。

ケイシーさんは娘たちの成長に合わせ、さまざまな形の愛、さまざまな形の家族があることを伝えていく。

「大半の親は認めたくないかもしれませんが、子どもたちの多くは親が思うよりずっと早く、性のしくみについて知識を得ています」

自分に息子がいても、まったく同じように対応するだろうとケイシーさんは言う。

「いわゆる、有害な男らしさと戦わなくてはいけません」

「これは巨岩を転がして丘を登るように困難ですが、不可能ではありません」

「男の子だとしても同じように、性的同意、多様性、愛、境界線、許可、オープンであることなどについて伝えます」

One person wrote, "and then there's me with my boys raising them to realize they are not owed anything from a woman. if she says no at any point, back up! and be safe [grinning emoji]"

動画でも触れているように、ケイシーさんは処女性という概念に異議を唱えている。

社会の女性に対する見かた、扱いかたへのいらだちは、時とともに増していった、とケイシーさんは振り返る。

「私は昔からずっと厚顔でビッグマウスだったので、どう扱われても動じず切り抜けてきました。でも子育てを始めて、娘たちのことが心配になりました」

「女性にはただでさえ、外からいろいろな圧力がかかっているのに、女性たちは誰よりも自分に厳しいんです」

「毎日を生きやすくしたければ、私たちが女性として人間として、自分自身の捉えかたを変える必要があります」

「この考えが、私の毎日の子育てに影響しています。性教育の話をするときに限りません」

「処女でないからといって自分を忌み嫌わずにいられて、それで自尊心を育めるのだとしたら、その理屈を適用させれば人生全体がどれだけ変わるか。考えてみてほしいです」

「私の考えに賛同できない人は、何世紀も前から親たちがやってきたやりかたを続ければいいし、何かの形で事態がよくなるのを待っていればいいと思います」

ケイシーさんは本を執筆中で、YouTubeチャンネルも始める予定だそう。 ウェブサイトTikTokはこちら。

この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:石垣賀子 / 編集:BuzzFeed Japan