ロサリン・モンタナさん(以下、ローズさん)は、アメリカ・アリゾナを拠点に講演者、モデル、俳優、メイクアップ・アーティストなど多方面で活動している、ヒスパニック系のノンバイナリー&トランスジェンダー女性だ。

「私のゴールは、自分の話を通して、LGBTQコミュニティーに対する愛と教育を広めることです」と、彼女はBuzzFeedに語った。
3月20日(現地時間)、ローズさんは空港で起きたある出来事をTikTokでシェアした。動画には390万以上のいいねと、3万5千件以上のコメントが集まっている。
「トランスジェンダーであることで、旅行がときどき最悪なものになる」

「でも、(アメリカの)空港の保安検査では、男性用と女性用のセキュリティスキャナーがある」

係員に言われた通り、ローズさんはもう一度ゲートを通った。すると再びアラームが鳴った。
トランスジェンダーの人々が旅行で直面する困難について、ローズさんはBuzzFeedにこう明かしている。
本名と性別が書かれた身分証明書を持ち旅行に行けることの貴重さを、ローズさんは理解している。それでもトランス女性として旅行することには、いつも大きな不安に襲われるという。
「私は深呼吸をして自分の荷物を持ち、クッキーバターラテとスナックを買って食べました」
「とても不快な気分になりましたし無礼にも思えましたが、昔であればもっとひどい扱いだっただろうなと思いました」
「その後、私は恋人にビデオ通話をかけました。彼は私の話を聞き、なだめてくれました」
「私が性別を移行した最初のころは、空港でもっとひどい扱いを受けていました」
「私の場合はシスジェンダー女性だと思われることが多く、書類上も女性になっている。そんな『特権』が私にはあるけれど、多くのトランスジェンダーが、これよりもさらにひどい経験をしています」
動画を見た人々からは、さまざまコメントが寄せられた。

「私は長い間、『女性とは何か』という枠に収まろうとしていました」
「私のストーリーは、何百もあるうちの1つです」
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この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:吉谷麟