新型コロナウイルスの感染拡大を懸念して自宅で過ごす人々が増える中、こちらのケネディ家も例外なく自宅待機中です。

母キャンディスさん、父マシューさん、タイラー君(12)、エミリーちゃん(10)、ベン君(8)の5人家族。
子どもたちの学校は休校中。そこで母キャンディスさんは、ホームスクールを実施することにしました。
専業主婦歴11年のキャンディスさん。「子どもと一日中一緒にいることなんて、大したことじゃないと思っていました」とBuzzFeedに話します。
キャンディスさんは普段、パン屋さんでパートとして働いていますが、現在は新型コロナの影響で勤務時間が減らされてるそうです。
父マシューさんは製造会社の工場長として、変わりなく働いているとのこと。
キャンディスさん、ホームスクールは至ってシンプルだと予想していました。だって、先生たちが宿題やカリキュラムを全部メールで指示してくれていたから。

「ダイニングテーブルに子どもたちを集めて、ファイルを持ってくるように、そして指示された宿題に取りかかるように言いました」
しかし、3人の子どもたちには教科ごとに6〜7人の先生がついています。それぞれの先生からそれぞれの宿題が出されて…もうバラバラで大変なことになりました。
「エミリーは成績もオールAで、学校が大好きな女の子。でも、宿題に圧倒されて、全部完璧にできないんじゃないかって不安になっていました」
「タイラーも成績優秀ですが、今年は算数に苦戦していたんです。図形の宿題を教えてって言われたんですけど、私もさっぱりでした」
多方向から飛んでくる色んな教科の質問に、キャンディスさんは圧倒されてしまいました。
「あまりにも質問に答えられなくて、子どもたちもいら立ちはじめました。そこで場の空気を明るくするために、泣き真似をしたんです。大の大人が、しかも母親が、答えが分からなくてメソメソしていたのが面白かったんでしょうね。笑って慰めてくれました」
はじめは苦戦したものの、キャンディスさんはホームスクールに慣れていきました。
その週の宿題はなんとかクリア。しかし、末っ子ベン君の日記をチェックしたところ(これも宿題のひとつでした)、なんとも率直な手記が残されていたのです。
「こんなのうまくいかない。ママがくたくたになってる。ママがこまってる。ママがおちついてかんがえられるように、きゅうけいをとった。いや、ほんとうに、こんなのうまくいかないって」
日記を読んで「大笑いしました」とキャンディスさんは振り返ります。
「子どもたちが、何がそんなにおかしいのか聞いてきました。ベンの顔を見ながら日記を読み上げると、意味ありげな笑みを浮かべていました」
「ベンはうちの家族のコメディアンなので、ウケを狙ってやったんでしょう。すぐにフェイスブックに載せました」
ベン君の日記を撮影したキャンディスさんの投稿は、30万件以上もシェアされました。
「これはずっと思い出に残るね」「うちの子どもたちと見て笑いました。我が家も一緒」など、1万6000件を超えるコメントも寄せられています。
「今の状況が、家族の距離を縮めてくれていると思います。それに、普段の教育システムのありがたさに感謝する良い機会でもあります。特に先生!あなたたちはスーパーヒーローです!」

日記を書いたベン君
この記事は英語から翻訳・編集しました。 翻訳:髙橋李佳子