Posted on 2017年6月7日

    加計学園「総理のご意向」文書全文をAmazonなどで配信 出版社のねらいとは

    これまでの経緯とともに、電子書籍にまとめられた。

    「総理のご意向」「官邸の最高レベル」などと記した文書の存在をめぐり、議論を呼んでいる学校法人「加計学園」の問題。

    野党は前川喜平・文科前事務次官の証人喚問や文書などの再調査を求めているが、与党や政府側は応じていない。

    この文書をめぐっては、菅義偉官房長官は当初「怪文書のようなもの」と一蹴。文科省も関係者数人へのヒアリングや共有フォルダなどの調査をもって「存在は確認できなかった」としていた。

    時事通信

    しかしその後、前川氏が記者会見で文書が本物であると証言。

    さらに、NHKは文科省が調べなかった職員の個人PCに文書がいまも存在していると報じ、朝日新聞も「省内の複数の部署で共有されていた」と伝えている。

    一方、松野博一文科相は「文書の出所や入手経路が明らかにされていない」ことを理由に、再調査を拒否している。

    文書そのものの真贋を疑問視していた菅官房長官は、ここにきて「存在についても答えられない」と発言を変えている。また、再調査についても「文部科学省で考えるもの」としている

    この文書の全文(8ページ)が6月7日までに、電子書籍として配信され始めた。

    時事通信

    配信したのは、ゴマブックス。関係者から全文を入手したといい、これまでの経緯や国会答弁などを38ページの電子書籍にまとめた。

    なぜ、配信に至ったのか。担当者はBuzzFeed Newsの取材にこう語る。

    「森友学園もそうだが、世間で報道されている問題を理解していない人が多いのではないかと思い、配信を考えました」

    「名前を聞いたことがある、ニュースとしては知っている。けれども実際はどういう内容なのか分からないという人に向け、今からでも分かるように問題を整理しました」

    入手した文書全文をベースに、編集部全体で報道や答弁をもとに、経緯をまとめたという。

    編集部では中立性を意識し、「文書の真贋や問題の是非を含め、結論は出していない」という。

    担当者は「文書を加工せずにありのままに伝えることで、読者が自ら判断できるという意義があると思います」と話している。

    【加計学園問題「総理の意向」文書全文】Kindleストア(Amazon)iTunesストアなどで販売されている。

    この問題をめぐる安倍首相の答弁について、BuzzFeed Newsは【首相、加計学園問題をめぐり国会で「印象操作だ」を連発 委員長が注意】との記事にまとめています。

    Contact Kota Hatachi at kota.hatachi@buzzfeed.com.

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