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加計学園の獣医学部、認可へ。前川氏は反発コメント、その理由は…【全文】

政府を「行政がゆがめられた」などと批判していた。

学校法人「加計学園」(岡山市)が運営する獣医学部新設について、林芳正文部科学大臣は11月10日、大学設置・学校法人審議会がその設置を認める答申を出した、と発表した。

これを受け、文科省は週明けにも設置を認可する方針という。

安倍晋三首相の友人が理事長を務めていることから、その関与などが疑問視されていた加計学園をめぐる問題。

選定のプロセスで「行政がゆがめられた」などと指摘していた、文部科学省の前川喜平・前事務次官が10日夕方、報道陣にコメントを発表した。

前川氏はコメントで、「加計学園による今治市での獣医学部設置については、大学設置審議会の答申があったからと言って、直ちに文部科学省が認可すべきではない」と強調。

「獣医学部の申請までのプロセスにこれほどの疑念があり、具体的な説明が全くなされず、記憶にない、記録がないという発言が繰り返される」なかで文科省が認可をすれば、それは「国民に真摯に向き合っていない」ことになると指摘した。

そのうえで、特区諮問会議を改めて開き、「新設が国家戦略特区法の目的に適うものなのか、閣議決定の4条件を満たすものなのかを再確認する必要」があると訴えた。

政府は十分な説明を

また、「特区制度のもとで同学園だけ特例的な規制緩和が認められた行政過程において、不公平・不公正、国政の私物化があったのではないかという国民の疑念」があるとし、「政府は十分な説明をしなければなりません」と求めた。

この「疑念」に関しては、以下の3点を列挙している。


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  1. 国家戦略特区法の目的や閣議決定の4条件に基づく公正な審査が行われなかったのではないか
  2. 京都産業大学の提案を恣意的な条件を付すことにより公平性を欠く方法で排除したのではないか
  3. 「総理のご意向」により、初めから「加計ありき」で、「腹心の友」にだけ特別な恩恵を与えることが決まっていたのではないか

そのうえで前川氏は、「我が国の主権者は国民です。政府は国民のための政治を行っているのですから、国民に対し正面から十分に説明を尽くさなければなりません」と結んだ。

一方、菅義偉官房長官は同じ日の会見で、前川氏が取材などに認可に異論を唱えていることに対し、こう一蹴したという。

「退職された方の発言について、いちいち政府としてコメントは控えたい」

BuzzFeed Newsでは、この問題について【「文科省だけが怖気付いている」新たに見つかった文書から見える、問題の本質とはという記事を配信しています。

前川氏のコメント全文はこちら。



Kota Hatachiに連絡する メールアドレス:Kota.Hatachi@buzzfeed.com.

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