Updated on 2019年6月25日. Posted on 2019年6月24日

    自民党と「ViVi」のコラボ広告が削除される 「批判を受けたものではない」

    参議院議員選挙が7月に予定されていることもあり、Twitter上では驚きの声や、批判も上がっていた。

    様々な議論を巻き起こした、ファッション雑誌「ViVi」が展開した自民党の広告キャンペーンが、6月21日に削除されていたことがわかった。

    このキャンペーンをめぐっては、7月の参議院議員選挙直前であることや、「政治的意図はない」という講談社側の説明に関する批判や疑問が相次いでいた。

    講談社広報室は、掲載期間が切れたためで、一連の批判などを受けた削除ではない、と説明している。

    改めて、経緯を振り返る

    6月10日夜、ViViの公式アカウントが「みんなはどんな世の中にしたい?」とツイート。

    「#自民党2019」「#メッセージTシャツプレゼント」というハッシュタグを記載してツイートすると、13人にTシャツが当たるという内容だ。

    ツイートにリンクが貼られているのは、「わたしたちの時代がやってくる!権利平等、動物保護、文化共生。みんなはどんな世の中にしたい?」という自民党のPR記事。

    「ViVigirl9人に、どんな社会にして行きたいか聞いてみました」という内容で、モデルたちがそれぞれの思いを一言ずつ語っている。

    また、プレゼントされるTシャツの肩部分には、自民党のロゴが入っていることがわかる。

    記事の末尾に記載されている問い合わせ先は「#自民党2019」のプロジェクト事務局だ。

    「新しい政治の幕開けを宣言する企画」として令和初日に始まったこのプロジェクトは、これまでもファイナルファンタジーなどのキャラクターデザインを手がけた天野喜孝氏がイラストを描いたことで話題を呼んでいた。

    リーダーは、自民党選対委員長の甘利明・衆院議員。4月25日にプレスリリースが打たれており、その時点で「"ViVi girl"とコラボレーション」が予定されていることは、明らかにされていた。

    「ViVi」は10代〜20代の女性をメインターゲットにしたファッション誌。今回のキャンペーンは、若年層を狙った広報戦略の一環と言える。

    講談社は「政治的意図はない」

    講談社広報室は当初、BuzzFeed Newsの取材に対し、この案件が「自民党との広告企画」としたうえで、「政治的な背景や意図はまったくない」と回答した。

    「若い女性が現代の社会的な関心事について自由な意見を表明する場を提供したい」ことがねらいだという。

    このたびの自民党との広告企画につきましては、ViViの読者世代のような若い女性が現代の社会的な関心事について自由な意見を表明する場を提供したいと考えました。政治的な背景や意図はまったくございません。

    読者の皆様から寄せられておりますご意見は、今後の編集活動に生かしてまいりたいと思います。

    企画の経緯については回答できないとしており、一方で他党とのキャンペーンは予定していないという。

    政治的意図がないにも関わらず他党とのコラボが予定されていないことや、自民党とViVi、どちらから持ちかけた企画かについての回答はなかった。

    期間の説明はされておらず

    政党がメディアに広告を出すこと自体は、違法ではない。実際、今回の記事にもPR表記がなされている。

    しかし、「政治的意図がない」という講談社側の説明や、参議院議員選挙が迫った時期に、ロゴ入りのTシャツを無料頒布するということについては、疑問や批判の声が相次いで上がっていた。

    講談社広報室によると、記事が削除されたのは6月21日。すでにキャンペーンを呼びかけていた公式Twitterのツイートも削除されている。

    BuzzFeed Newsの取材に対し、当初から掲載期間が決まっていたもので、批判などを受けたものではない、としている。

    実際、毎日新聞(6月11日)は、プロジェクト事務局の話として「6月21日までキャンペーンを続ける」と報じている。

    ただ、BuzzFeed NewsがWEB上に残されたアーカイブを確認したところ、記事に「本広告企画は6月21日をもって終了いたします」と付記されたのは、6月19日になってから。掲載開始から9日経っており、「終了」の2日前のことだ。

    キャンペーンを始めた当初は記事やツイートにも掲載期間や削除を説明する表記はなかった。このために「突然の打ち切り」という誤解も拡がっており、SNSでは「何も言わずに中止?」などという声も出ている。

    UPDATE

    毎日新聞に関する説明を加筆しました。


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