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【更新】東北地震、関東などで一時大規模停電。「通電火災」の恐ろしさ、知っていますか?

停電した際は、ブレーカーを落とし電気器具のプラグをコンセントから抜き、電源が落ちていることを可能な限り確認してください。「通電火災」を防ぐためです。

2月13日午後11時8分ごろ、福島県や宮城県で最大震度6強の激しい地震がありました。

津波の心配はないといいますが、午後11時半現在、関東と東北地方で90万軒以上が停電しています。各地の原子力発電所に、現段階で異常は見つかっていません。

停電している地域ではまずブレーカーを下げる必要があります。「通電火災」を防ぐためです。

UPDATE

14日朝までに、宮城・福島の一部地域を除いて停電は解消された。

停電した際は、ブレーカーを落とし電気器具のプラグをコンセントから抜き、電源が落ちていることを可能な限り確認してください。

電源スイッチが入ったままの電気ストーブなどの電化製品があったり、配線や電気器具が損傷したりしているおそれもあります。停電が復旧した際、そうしたものが火元になって起きるのが「通電火災」です。

阪神・淡路大震災では、神戸市内で157件の建物火災が発生し、原因が特定できた55件中35件が電気火災と最も多く、そのうち33件が通電火災だったといいます。

神戸市は、「通電火災」の危険性を以下のように呼びかけています。

「この火災の一番の怖さは、地震発生とともに出火するのではなく、避難し無人となった室内から時間差で出火するところにあります。これにより発見、初期消火が遅れ、散乱した室内の状況と相まって、あっという間に火災が拡大してしまうのです」

通電火災を防ぐためには、第一に、通電前にブレーカーを落とすことが重要だ。消防庁によると、その上で特に徹底する必要があるのは以下の2点です。

・電気機器やコードが損傷していないか確認する

・燃えやすいものが近くにないか、十分に確認してからブレーカーを戻す

また、火災を防ぐため、灯や暖をとる目的でろうそくを使うのは極力避けましょう。

代わりに大きな灯がなくても、懐中電灯やスマートフォンのライトの上に水を入れたペットボトルを置いたり、白いポリ袋をかぶせたりすることで、部屋を照らす灯が作れます(写真上)。

家庭用電源が不要な石油ストーブや、カセットボンベを燃料として使うストーブなどの暖房器具があれば安心です。

ポータブルの石油ストーブなどを使用する場合は、こまめに換気をして一酸化炭素中毒にならないよう気をつけてください。

使い捨てカイロなども用意しておきましょう。保温アルミシートは保温性があり軽くてかさばらず携帯用に便利です。

出典:内閣府「大規模地震発生!どうする?停電」、内閣府防災「大規模地震時における電気火災対策編 全体版」、消防庁消防大学校消防研究センター「地震後の火災防止について(注意喚起)」、気象庁札幌管区気象台「防災メモ・冬の地震対策」、札幌市消費者センター「アルミ保温シートの試買テスト

身近な防災グッズから災害時のライフハック、避難に必要なものや、被災者 / 被災地の健康・衛生対策まで。

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