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「大敗」したのは自民党なのか 都議選を得票数から分析すると見える事実

議席数とは、また違う結果が…

7月2日に投開票された東京都議選で、自民党が「大惨敗」(下村博文・自民都連会長)した。

「大敗」したのは自民党だけなのか。「都民」の支持を受けたのは、都民ファーストだけなのか。BuzzFeed Newsは党派別の得票数などから、改めて選挙結果を振り返った。

まず、各党の得票数は表の通りだ。都民ファーストは188万票。続く自民党は126万票。3番目は共産党の77万票になる。

グラフにするとこうだ。なお、今回の都議選は投票率51.28%(得票数計約559万)と、前回(43.50%、約453万)に比べ106万票ほど総票数が多い。

これは、前回都議選(2013年)との比較グラフ。都民ファーストは、自民への批判票に加え、民進、維新、みんななどの票も集めて圧勝したことがわかる。

23議席と「大惨敗」した自民党。選挙前(57議席)に比べ半分以下となった。ただ、得票は2割減にとどまる。ここ3年の比較はこうなる。

5議席(選挙前7)と健闘したように見える民進党は、得票でみると半分近く減らした。民主党時代に圧勝した2009年と比べれば、191万票も差が出た。6分の1の「大惨敗」だ。

組織票を持つ共産党は前回に比べて15万7千票も伸びた。

都民ファーストの音喜多駿・都議団幹事長はこの状況について、「都民ファーストの会が決して無条件に支持を得たわけではない」と自らのブログで指摘した。

また、自民党大敗の要因は「国政自民党の失策による有権者離れ」に加えて「その批判票が都民ファースト以外にも流れて行ったことが大きい」と分析。

そのうえで、「与えられた議席の職責をしっかりとまっとうできるよう、改めて気を引き締めなければならない」と綴っている。

BuzzFeed Newsでは、東京都議選に関する記事をこちらにまとめています。