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コロナに思い出を奪われて。中止になった「卒業式」を廃校で開いた学生たち

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、式が中止になった大東文化大学の学生たちが開いた「セルフ卒業式」。東京・奥多摩にある旧古里中学校にあるレンタルスペース「OKUTAMA+」で実施された。

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、卒業式が中止になった大学生たちが東京・奥多摩の廃校を借りて「セルフ卒業式」を開催した。

学生時代から友人同士だったというメンバーたちが紅白幕から卒業証書まで全てを用意し、手作りで実施。「ありがとう」と、お互いの旅立ちを祝った。

今回、「卒業式」を開いたのは大東文化大学の4年生9人。サッカー部の友人たちが集まって、開催に漕ぎ着けた。

同大では本来であれば3月19日に東京国際フォーラムで卒業式を開催する予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大を受け、2月28日に中止が発表された。

「本当であれば式のためにスーツも新調して、いろいろな友達と写真を撮ってお別れもできたはず。寂しいですね。楽しみにしていた式を返してほしいという気持ちになりました」

企画者のひとり、経済学部4年の長谷川哲哉さん(22)はBuzzFeed Newsの取材に、そう語る。

卒業に当たってもともと9人で何かをしようと話をしていたが、中止になったことを受け、同じ日に「式」を開くことに決めたという。

「卒業式」が開かれたのは、東京・奥多摩にある旧古里中学校だ。

2015年3月に閉校になったあと、日本語学校や宿泊施設、レンタルスペース「OKUTAMA+」として2017年に生まれ変わり、いまでは「泊まれる廃校」として活用されている。

3月2日には「コロナの影響でガラガラです」というレンタルスペースのツイートが1万8000リツイートされるなど話題になっていた。

元中学校ということもあり、この日は参加者全員が学ランなどに身を包んで参加。

「旅立ちの日に」や「仰げば尊し」「栄光の架橋」などを合唱した。卒業アルバムや「卒業証書」も手作りで用意し、笑いの絶えない式は無事終わった。

「かけがえのない思い出になりました。このメンバーじゃなかったら、できなかったと思います」

そう語る長谷川さんは「考え方を変えることで、気持ちの面でコロナを乗り越えることも大事かなと思っています」と笑った。