尖閣周辺にロシア軍艦、大使館は「ご心配不要」とツイート→削除 なぜ?

    報道担当者「ツイッターでコメントするのは得策ではない」。

    ツイッターで「コメント」

    6月8日夜から9日未明にかけ、中国とロシアの軍艦がそれぞれ、沖縄県の尖閣諸島周辺の「接続水域」に入った。

    外務省は即座に中国大使を呼び出し、「重大な懸念」を伝えて抗議。一方、ロシアに対しては尖閣諸島をめぐる両国の立場の違いから「区別して対応している」として抗議をしなかった

    初めてとなる中国軍艦の「入域」、そしてそれに重ねるように起きたロシア軍艦の航行。にわかに両国の動向に注目が集まったこの日の昼すぎ、駐日ロシア大使館がツイッター上で「コメント」をつぶやいた。

    「ご心配不要」

    このツイートはネット上で注目を集めたが、間もなく削除された。

    BuzzFeed Newsはこのツイートの真意について、大使館の報道担当者に取材をした。

    ーーなぜツイートは削除されたのですか

    外務省から公式コメントが発表されるのを待つという形になりました。手続きとして、先立って投稿するのは間違いでした。少し早かったです。大使館は国家の組織です。ツイッターでコメントするのは得策ではない。話題を大きくしないように、大使館で判断しました。

    ーー内容が間違っていたのでしょうか

    内容的には間違っていません。出るかはわかりませんが、出るとしたら外務省のものとおそらく変わりはないでしょう。

    ーー本国と調整して「つぶやき」を?

    基本的に大使館の幹部と調整しています。あくまで大使館としてコメントをした。これ以上はコメントを控えます。

    一方の中国大使館のツイッターは午後6時現在、この件に関するつぶやきを一切していない

    ちなみに接続水域は領海の外側にあり、外国の軍艦が入っても国際法上の問題はない。朝日新聞によると、「中国海軍がロシア海軍に対応した可能性がある」との見立てもあるという。