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【リオ五輪】難民選手団10人の横顔 同じ境遇の人たちに「希望を与えたい」

世界には、6530万人の難民がいる。

リオ五輪で初めて結成された「難民選手団」。メンバー10人には、故郷や難民に対する強い思いと、願いがある。

国連高騰難民弁務官事務所(UNHCR)の推計によると、昨年末現在、世界には6530万人の難民がいる。第2次世界大戦後、最多となった。

6530万人には、それぞれの人生がある。そして、難民選手団の10人にも。選手たちの横顔を、UNHCRのインタビューなどをもとにまとめた。

内戦が6年目に突入し、480万人以上が国外に避難したシリアからは、2人が水泳に出場する。

ラミ・アニス(25)/100メートルバタフライ

ユスラ・マルディニ(18)/女子競泳200メートル自由形

90年代から、実質的な内戦が続いているコンゴ民主共和国。2人が柔道に出る。

ヨランデ・マビカ(28)/柔道女子63キロ級

ポポレ・ミセンガ(24)/男子柔道81キロ級

政治や経済的な問題を理由に国を後にする人の多いエチオピアからは、1人がマラソンに。

ヨナス・キンド(36)/マラソン

2013年から内戦状態に突入し、自衛隊がPKOに参加する南スーダンからは、5人が陸上競技に。

アンジェリーナ・ナダイ・ロハリス(21)/女子1500メートル

イエーシュ・ピュール・ビエル(21)/男子800メートル

ジェームス・ニャン・チェンジェック(28)/男子800メートル

パウロ・アモトゥン・ロコロ(24)/男子1500メートル

ローズ・ナティケ・ロコニエン(23)/女子800メートル

7月30日、リオに到着した難民選手団が会見を開いた。

最年少のユスラ選手はこう言った。「世界中の難民に、夢はかなえられると伝えたい」