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【リオ五輪】世界の心を震わせた難民選手団の入場行進 「希望のメッセージ」は伝わった

人々はあたたかな拍手、そして盛大な歓声で出迎えた。

リオ五輪で初めて結成された「難民選手団」。五輪旗の下に集った選手たちを、人々はあたたかな拍手、そして盛大な歓声で包んだ。

Stoyan Nenov / Reuters

今年6月、IOCによって結成された難民選手団(Refugee Olympic Athletes、ROA)。

内戦や政情不安などで他国に逃れたシリアやコンゴ民主共和国、エチオピア、そして南スーダンから10人の選手たち。水泳、柔道、そして陸上競技に参加する。

行進の最後から2番目、開催国ブラジルのひとつ前に入場すると、会場の人々はスタンディングオベーションで彼ら、彼女らを出迎えた。

メンバー10人(横顔はこちら)には、それぞれの故郷や難民に対する強い思いと、願いがある。たとえば、この2人は、5年を超える内戦で480万人以上が国外に避難した、シリアの出身だ。

Mario Tama / Getty Images

女子競泳200メートル自由形のユスラ・マルディニ(18)と、100メートルバタフライのラミ・アニス(25)。

ユスラは首都ダマスカス出身だ。20人乗りのゴムボートでギリシャに向かう途中、エンジンが故障。姉たちと海に入ってボートを泳いで押し、3時間半かけて、レスボス島の沿岸まで運んだ経験を持つ。

最年少でもあるユスラ選手はこんなことを言っている。「世界中の難民に、夢はかなえられると伝えたい」

Dean Mouhtaropoulos / Getty Images

さらに、「困難に直面しても、前に進むことの大切さを私たちの物語から学んでもらえたら」とも。

90年代から、実質的な内戦が続いているコンゴ民主共和国。男子柔道81キロ級のポポレ・ミセンガ(24)選手の思いも特別だ。

Yasuyoshi Chiba / AFP / Getty Images

「すべての難民に希望を与え、悲しみを取り払うために、メダルをとって捧げたい」

そんな願いを込めながら五輪に参加したポポレ選手は会見で、離れ離れになった家族のことを思い、涙を流した。

「五輪のおかげで兄弟がテレビで私を見て、ブラジルにいると知ることができる」

そんな選手団の入場に、心を震わした人たちは多い。

ブラジル入場前に難民選手団が入場してきたんだけどすごい歓声で仕事中泣いてた

難民選手団、沢山の人に希望を与える存在になりそうでいいな。四年後は不要になってたらもっといいな。自国の旗が一番だもの。

延々と続いたオリンピックの入場行進、世界にはこんなにたくさんの国があるんだ!とあらためて驚く。そして「難民選手団」への大きな歓声。出場できて良かったと思うと同時に、本当は「難民」なんていない世界にしてゆく努力が必要なんだと思う。

そして、オバマ大統領はこんなツイートをした。

Tonight, the first-ever #TeamRefugees will also stand before the world and prove that you can succeed no matter where you're from.

難民選手団は「あなたたちがどんな出自であろうと、成功することができる証明になるだろう」と。

Kota Hatachiに連絡する メールアドレス:Kota.Hatachi@buzzfeed.com.

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