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半年経ってもまだ、あの日のまま。熊本地震、被災地のいまを収めた写真たち

でも、復興への歩みは始まっている。

熊本地震から半年が経った。

2度の震度7で最大で18万人が避難者となり、関連死も含め110人の死者を出した大災害。

全壊、半壊した家屋は17万棟以上。熊本県の試算による被害総額は3兆7850億円にのぼるという。復興はまだ、遠い。

ここに、11枚の写真がある。10月13〜15日、被災地を取材したBuzzFeed Newsが見た、熊本の実情だ。

これは、震度7に2度、襲われた益城町。崩れた家々があちらこちらに残る。解体が追いついていないからだ。

Kota Hatachi / BuzzFeed

学生アパートが倒壊するなどの被害を出した南阿蘇村の黒川地区も、同じだ。近くの大学は熊本市内に場所を移し、町にはひと気がほとんどなくなってしまった。

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土砂崩れによって崩落した「阿蘇大橋」周辺道路の復旧のめどは立っていない。

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国宝の阿蘇神社も、あの日のまま。10月8日に噴火した阿蘇中岳の灰をかぶっている。観光客がようやく増えてきたなか、地域は「二重苦」に悩まされている。

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県内でいまだに避難生活を続けている人たちも、188人残っている。仮設住宅の入居を待っていたり、行き場所が見つかっていなかったりするからだ。

いまだに益城町の避難所で一人暮らす高橋英子さん(78)はBuzzFeed Newsの取材にこう語る。「やっぱりこういう暮らしですから、言葉では言えん悩みもたくさんありますよ。それを打ち明けられないこともストレスになる」仮設住宅への入居は今月末。でも、複雑な気持ちだという。「仮設で暮らすのも不安なんです。一人だと、地震のときの恐怖が蘇るの。余震もあるし、やっぱり怖いんですよね。皆さんと一緒にここにおれば会話ができるけど、今度はさみしくなる」
Kota Hatachi / BuzzFeed

いまだに益城町の避難所で一人暮らす高橋英子さん(78)はBuzzFeed Newsの取材にこう語る。

「やっぱりこういう暮らしですから、言葉では言えん悩みもたくさんありますよ。それを打ち明けられないこともストレスになる」

仮設住宅への入居は今月末。でも、複雑な気持ちだという。

「仮設で暮らすのも不安なんです。一人だと、地震のときの恐怖が蘇るの。余震もあるし、やっぱり怖いんですよね。皆さんと一緒にここにおれば会話ができるけど、今度はさみしくなる」

県民のシンボルである熊本城は、瓦が落ち、このような姿に。

Kota Hatachi / BuzzFeed

石垣が崩れてしまった場所も多く、立ち入り禁止になっている。修復には20年かかるという。

10月15日、震災後に初めてここを訪れたという熊本市の仁田佳代子さん(25)は、取材に「ここまでひどい状況だったなんて、ただただ驚きました」と話す。「熊本城は、みんなの心の拠り所なんです。生活が少し日常に近づいても、気持ちが晴れない。1日でも早く、元どおりになってほしい」
Kota Hatachi / BuzzFeed

10月15日、震災後に初めてここを訪れたという熊本市の仁田佳代子さん(25)は、取材に「ここまでひどい状況だったなんて、ただただ驚きました」と話す。

「熊本城は、みんなの心の拠り所なんです。生活が少し日常に近づいても、気持ちが晴れない。1日でも早く、元どおりになってほしい」

でも、少しずつ、復興への歩みは進んでいる。崩落を免れ「奇跡の一本柱」と呼ばれた熊本城の「飯田丸五階櫓」では、応急手当が終わった。

Kota Hatachi / BuzzFeed

家々の解体作業も徐々に始まり、更地も目立つようになった。

Kota Hatachi / BuzzFeed

仮設住宅では、新たなコミュニティーが生まれている。約600人が暮らす益城町の「木山団地」の集会場では週に3回お茶会が開かれ、近所の人たちが集うようになった。

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「人付き合い」が課題となる仮設住宅で、少しでも住民の孤立を防ぐ目的がある。

自らも自宅が全壊したスタッフの宮崎律子さん(64)は言う。「まだまだ益城町の復興は進んでいない。壊れた建物もたくさんあるし、もう見たくもないよ。地震を思い出すのも嫌だから。更地になれば、少しだけでも気持ちに整理がつくかもしれない。うちだって、家を建てるお金はどうするのという話もある。宝くじが当たればよかばってんね」話しながらうっすらと目に涙を浮かべ、少しあけてまた笑顔を取り戻すと、宮崎さんは言った。「でもね、後戻りしても、しょんなか(しょうがない)もんね」
Kota Hatachi / BuzzFeed

自らも自宅が全壊したスタッフの宮崎律子さん(64)は言う。

「まだまだ益城町の復興は進んでいない。壊れた建物もたくさんあるし、もう見たくもないよ。地震を思い出すのも嫌だから。更地になれば、少しだけでも気持ちに整理がつくかもしれない。うちだって、家を建てるお金はどうするのという話もある。宝くじが当たればよかばってんね」

話しながらうっすらと目に涙を浮かべ、少しあけてまた笑顔を取り戻すと、宮崎さんは言った。

「でもね、後戻りしても、しょんなか(しょうがない)もんね」

熊本県は10月14日、県出身者が登場する、こんな動画を公開した。水前寺清子さんの「三百六十五歩のマーチ」に合わせ、高良健吾さんやスザンヌさん、そして市民たちが歌って、踊る。

YouTubeでこの動画を見る

youtube.com

動画の説明には、こんなことが書かれている。

震災から半年が経過した熊本の今の記録。
そして、ふるさとを取り戻すために復興へと歩き続ける決意の歌。
うつむくな笑え、フレフレくまもと!

震災のとき、全国紙の記者として熊本に暮らし、自らも被災した私も思う。熊本はいつの日か、しっかりと、絶対に立ち直るはずだ。

Kota Hatachiに連絡する メールアドレス:Kota.Hatachi@buzzfeed.com.

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