オウム事件、死刑が執行された7人はどんな人物だったのか

    事件に関わった幹部らの死刑が確定していた。

    オウム真理教をめぐる一連の事件で、7人の死刑囚に刑が執行された。

    一連の事件では13人の死刑が確定していた。このうち7人が3月、東京拘置所から全国5か所に移送され、その執行が焦点とされていた。

    同一事件の共犯者の死刑は同時執行が原則とされているが、7人が同じ日に執行されるのは異例だ。

    7月6日に死刑が執行された死刑囚は、以下の通り(呼称略)。

    麻原彰晃(本名・松本智津夫、63)

    井上嘉浩(48)

    早川紀代秀(68)

    中川智正(55)

    関与した事件:坂本一家弁護士殺人事件、松本サリン事件、地下鉄サリン事件など11事件で殺人罪などに問われ死刑。

    京都府立医科大学卒。元医師で、松本死刑囚の主治医をつとめた。坂本弁護士一家殺害事件では実行役をにない、サリンの製造にも関与。教団では「法皇内庁」のトップだった。

    遠藤誠一(58)

    関与した事件:松本サリン事件、地下鉄サリン事件など4つの事件で殺人罪などに問われ死刑。

    帯広畜産大で遺伝子工学を学び、獣医師資格を取得。さらに京都大大学院でウイルス研究などをした。サリンの製造をになったほか、ボツリヌス菌を培養し、生物兵器として散布しようとした。教団では「第一厚生省」トップ。

    土谷正実(53)

    新実智光(54)

    関与した事件:坂本一家弁護士殺人事件、松本サリン事件、地下鉄サリン事件など11事件で殺人罪などに問われ死刑。

    愛知学院大卒。地下鉄サリン事件では送迎役をになった。教団では「自治省」のトップをつとめ、麻原死刑囚の「側近中の側近」とも言われた