「品格など気にするな」大阪メトロのデザイン案、橋下徹氏がコメント

    反対署名も始まっていたが…

    大阪の地下鉄を運営する「大阪メトロ」が発表した、複数の駅を大規模に改装する計画。

    デザイン案には不安の声が相次ぎ、反対署名には数日間で2万件近くが集まった。

    この件をめぐり、前大阪市長で元府知事の橋下徹氏がTwitterで初めてコメントした。

    民営化した大阪メトロの駅リニューアル案が批判を浴びて話題になっている。これぞ民営化効果やね。大阪市交通局のときは、これだけ批判を浴びる案など絶対に出せなかった。これまでの慣行や概念をぶち破れ。東京と同じスタイルにする必要なし。都市格、品格など気にするな。

    橋下氏は12月26日、批判に対して「これぞ民営化効果やね」とツイート。

    「大阪市交通局のときは、これだけ批判を浴びる案など絶対に出せなかった」とデザイン案を評価し、こう続けた。

    「これまでの慣行や概念をぶち破れ。東京と同じスタイルにする必要なし。都市格、品格など気にするな」

    「大阪は猥雑、雑多で世界から注目されている。世界一ぶっ飛んだ案で攻めよ。インテリたちが好む案ではインパクトが出ない。世界一センスの良い下品さで攻めよ!」

    大阪市営地下鉄の民営化は、2011年に橋下氏が公約とし、議論に。2017年3月、後任の吉村洋文市長のもとで民営化が決定し、今年4月に「大阪メトロ」がスタートしていた。

    そもそもの経緯は…?

    大阪メトロによると、対象は御堂筋線の9駅と中央線の6駅。300億円を投じて、2024年度までに順次改装する計画だ。

    新たなデザインでは、それぞれの駅を個性的に彩るとしている。例えば、大阪城に近い「谷町四丁目駅」は金の茶室に見立てて内装を金色にしたり、心斎橋駅は、ホームに大画面の電子広告を設置するイメージ案が出ている。

    ただ、12月22日に朝日新聞が大阪メトロの改装計画を報じると、「悪趣味」「派手」など不評の声が相次いだ。

    岸正彦さん提供

    現在の心斎橋駅

    大阪メトロの駅は、昭和期のレトロな香りを残している。

    地下鉄御堂筋線は1933年、日本初の公営地下鉄として梅田〜心斎橋間が開通した。当時の様子について、「地下鉄50年のあゆみ」(大阪市交通事業振興公社)はこう記している。

    アーチ式ホームにはシャンデリアが輝き(中略)エスカレーターもあって、市民はその豪華さに感嘆した

    朝日新聞(2013年12月18日夕刊・大阪本社版)によると「心斎橋駅は恐らく60年以上前、梅田は四十数年前の改装時に、現在のシャンデリアが設置された」という。

    長年親しまれたこうした景色がなくなる寂しさを募らせる声も出ていた。

    署名サイト「change.org」では「歴史ある大阪の地下鉄を未来に残してください!」という活動も始まり、12月25日までに賛同者は約2万人になっていた。


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