弁当店「ほっともっと」の「のり弁のちくわ」が消費増税の影響で半分になった、という情報がネット上で拡散している。
結論から言うと、これは「誤り」だ。BuzzFeed Newsはファクトチェックを実施した。
ほっともっとの広報担当者は、BuzzFeed Newsの取材にこう答える。
「お客さんからの問い合わせもありましたが、事実ではありません」
「のり弁」は2018年5月に300円に値下げされているが、その際にも中身には変更はない。以前から、ちくわ天ぷらは半分だったという。
今回の消費増税に関しても、ほっともっとの弁当は、軽減税率の対象のため「価格据え置き」だ。担当者は「全メニューで、何も変わっていません」とも語った。
「ステルス値上げ」という言葉もあるが…
商品の値段は据え置きだが、そのものが小さくなる現象は「シュリンクフレーション」と言われている。
実質的な値上げであり、「ステルス値上げ」と揶揄されることも多い。こうした商品をまとめたWikiサイト「いつの間にか容量が減っている商品wiki」も存在する。
原材料費の高騰や消費増税のあおりで、特に食品や菓子類などで「シュリンクフレーション」が相次いでいることは事実だ。とはいえ、事実に基づいた議論が必要だ。
BuzzFeed JapanはNPO法人「ファクトチェック・イニシアティブ」(FIJ)のメディアパートナーとして、2019年7月からそのガイドラインに基づき、対象言説のレーティング(以下の通り)を実施しています。
ファクトチェック記事には、以下のレーティングを必ず記載します。ガイドラインはこちらからご覧ください。
また、これまでBuzzFeed Japanが実施したファクトチェックや、関連記事はこちらからご覧ください。
- 正確 事実の誤りはなく、重要な要素が欠けていない。
- ほぼ正確 一部は不正確だが、主要な部分・根幹に誤りはない。
- 不正確 正確な部分と不正確な部分が混じっていて、全体として正確性が欠如している。
- ミスリード 一見事実と異なることは言っていないが、釣り見出しや重要な事実の欠落などにより、誤解の余地が大きい。
- 根拠不明 誤りと証明できないが、証拠・根拠がないか非常に乏しい。
- 誤り 全て、もしくは根幹部分に事実の誤りがある。
- 虚偽 全て、もしくは根幹部分に事実の誤りがあり、事実でないと知りながら伝えた疑いが濃厚である。
- 判定留保 真偽を証明することが困難。誤りの可能性が強くはないが、否定もできない。
- 検証対象外 意見や主観的な認識・評価に関することであり、真偽を証明・解明できる事柄ではない。