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失速したのは「希望」だけではない。小池知事の言葉から消えた覇気

結党から辞任まで、50日間の発言の変化を振り返る。

小池百合子・東京都知事は11月14日、自らが立ち上げた希望の党の共同代表を辞任した。

時事通信

「国民の希望を叶える政治」を掲げて総選挙に臨んだ小池知事。

衆議院の民進党は解体され、正解に大きな混乱を巻き起こしたが、自らの「排除」発言でその勢いは失速。「政権交代」には遠く及ばなかった。

たった50日で幕を閉じた「小池劇場」。残された「希望の党」はどこに向かうのか。その責任は、果たされたのか。

笑顔にあふれていた結党、そして衆院選での敗北から辞任までの発言を振り返った。

1. 9月25日「リセットする」

「希望の党」の結党を発表した小池知事の発言。

細野豪志氏と若狭勝氏が準備していた新党結成について、「リセットして、私自身が絡んで立ち上げていく。まったく新しい政党として結党宣言したい」と言及。

自らが代表につき、「いままでの議論をアウフヘーベンし、国民が希望の持てる政策を投げるべき」という方針を示した。

2. 9月27日「都知事として戦いに臨んでいく」

時事通信

希望の党の結党会見での発言。都知事として戦うことを強調した。

「都知事が先頭になって日本全体を変えて、守っていくことをアピールしたい。あくまでも都知事として、希望の党の代表としてこの戦いに臨んでいく」

3. 9月29日「排除いたします」

都知事定例会見での発言

候補者を選定する際、民進党出身者を「安全保障や憲法観」で絞り込むことについて記者に「リベラル派を大量虐殺するのか」と問われ、「排除いたします」と答えた。

4. 10月8日「(自民との連携は)結果としての判断」

時事通信

日本記者クラブ主催の党首討論での発言

反安倍政権の姿勢を示しながら、自民党との連立については「今後どうなるかは、まずしっかりと戦い抜き、結果としての判断になる」と含みを残した。

5. 10月10日「希望を叶えるのが政治の役割」

AFP=時事通信

衆院選公示日、最側近・若狭勝候補(落選)の第一声、応援演説での発言

「希望を、夢を叶えるのが私たち政治の役割だと心得ておりますが、みなさんいかがでしょうか」などと聴衆に語りかけた。

6. 10月22日「私の言動が不快な思いを抱かせてしまった」

AFP=時事通信

出張先のパリで、開票結果に関する各社の報道を受けた発言。

「私自身、これまでの言動等、皆さんに不快な思いを抱かせてしまったことについては申し訳ないと思っております」と、選挙に影響を及ぼしたとされる「排除」発言を謝罪した。

「党を立ち上げた当人なのでしっかりと責任をとって、今後の党の運営などを責任をもって進めていきたい」とも語った

7. 10月23日「鉄の天井があるということを知りました」

出張先のパリで、キャロライン・ケネディ前駐日アメリカ大使との対談での発言。

都知事選、都議選では女性の活躍を阻む「ガラスの天井」を破ったとしたうえで、総選挙の敗因を「鉄の天井」という言葉で表現。

「まるで有権者が女性蔑視をしたかのよう」などの批判を浴びた。

8. 10月25日「私には創業者としての責任がある」

時事通信

国会内で開かれた希望の党・両院議員懇談会での発言

「私の言動でご苦労をおかけした。多くの方々を傷つけたことを謝りたい」と「排除」発言などを陳謝し、代表を継続する方針を示した。

9. 11月上旬「大変なのよねえ」

日本維新の会代表の松井一郎・大阪府知事が、11月9日に明かした小池知事との電話内容。

「約束を反故にするのは、もう追い出したほうがいいんちゃいますか」と投げかけたところ、「大変なのよねえ」と返したという。

10. 11月13日「細かいところは任せる」

共同代表に選ばれた玉木雄一郎氏との会談での発言

人事案などを示され、「細かいところを含めて後は任せる」と応じたという。

11. 11月14日「創業者としての責任を終えた」

時事通信

希望の党の両院議員総会で。

「創業者の責任として代表でスタートしたが、方向性は決まっているので、代表の座を降りさせていただく」と、辞任を明言

「国政については、やはり国政の皆さんにお任せしたい」とし、「しかるべき形で皆さんをサポートしていきたい」とも表明した。

記者団には「創業者としての責任をひとつ終えた」と述べたという。

Kota Hatachiに連絡する メールアドレス:Kota.Hatachi@buzzfeed.com.

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