失速したのは「希望」だけではない。小池知事の言葉から消えた覇気

    結党から辞任まで、50日間の発言の変化を振り返る。

    小池百合子・東京都知事は11月14日、自らが立ち上げた希望の党の共同代表を辞任した。

    1. 9月25日「リセットする」

    「希望の党」の結党を発表した小池知事の発言。

    細野豪志氏と若狭勝氏が準備していた新党結成について、「リセットして、私自身が絡んで立ち上げていく。まったく新しい政党として結党宣言したい」と言及。

    自らが代表につき、「いままでの議論をアウフヘーベンし、国民が希望の持てる政策を投げるべき」という方針を示した。

    2. 9月27日「都知事として戦いに臨んでいく」

    3. 9月29日「排除いたします」

    都知事定例会見での発言

    候補者を選定する際、民進党出身者を「安全保障や憲法観」で絞り込むことについて記者に「リベラル派を大量虐殺するのか」と問われ、「排除いたします」と答えた。

    4. 10月8日「(自民との連携は)結果としての判断」

    5. 10月10日「希望を叶えるのが政治の役割」

    6. 10月22日「私の言動が不快な思いを抱かせてしまった」

    7. 10月23日「鉄の天井があるということを知りました」

    出張先のパリで、キャロライン・ケネディ前駐日アメリカ大使との対談での発言。

    都知事選、都議選では女性の活躍を阻む「ガラスの天井」を破ったとしたうえで、総選挙の敗因を「鉄の天井」という言葉で表現。

    「まるで有権者が女性蔑視をしたかのよう」などの批判を浴びた。

    8. 10月25日「私には創業者としての責任がある」

    9. 11月上旬「大変なのよねえ」

    日本維新の会代表の松井一郎・大阪府知事が、11月9日に明かした小池知事との電話内容。

    「約束を反故にするのは、もう追い出したほうがいいんちゃいますか」と投げかけたところ、「大変なのよねえ」と返したという。

    10. 11月13日「細かいところは任せる」

    共同代表に選ばれた玉木雄一郎氏との会談での発言

    人事案などを示され、「細かいところを含めて後は任せる」と応じたという。

    11. 11月14日「創業者としての責任を終えた」