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子どもが車に閉じ込められたら…「命を救うため」のクラクション。イラストを描いた母親が、いま改めて伝えたいこと

「子どもが真夏の車に取り残されたらクラクションを鳴らすよう、子どもに伝えよう」。そんな注意喚起の声が広がり、イラストも話題を呼んでいます。実際に有効なのか、JAFの見解は…?

静岡県の保育園で、送迎バスのなかに取り残された3歳の女の子が熱中症で死亡する事故が発生しました。

1年前にも福岡県で同様の事故が起きていました。再発防止を求める声とともに、ネット上では「もし取り残されたらクラクションを鳴らすよう、子どもに伝えよう」という注意喚起の声が再び広がっています。

JAF(日本自動車連盟)の広報担当者も当時の取材に「大前提として取り残されないようにすることが大切だが、クラクションを鳴らすことは決して無駄ではない」と話しています。

昨年、Instagram上で6万7千以上「いいね」され、話題を呼んだイラストと記事を改めて紹介します。

話題になったのは、育児の様子を漫画で発信しているちくまサラさんのイラストです。

ちくまサラさんは長崎県に暮らす6歳と2歳の二児の母。ブログ「千曲がり奮闘記〜紆余曲折の育児記録〜」でエッセイ漫画を描きつつ、漫画やイラストの仕事をしています。

普段から育児の悩みや子育てにおける注意点を発信しているちくまサラさん。ブログの更新通知はLINEで受けとることもできるそうです。

「全ての子供に教えるべき重要項目なんじゃない?」。ブログには、そんな想いを記しています。

ニュースを見た夫が、娘さんにこの方法を伝えるところを見て、「あまり知られてない方法なのかも。これは広めなくては」との思いでイラストにしたといいます。

「子供にとっては鳴らすタイミングと勇気が必要だけど、それは何度も言い聞かせて教えていく」

そうも記しているちくまサラさんは、BuzzFeed Newsの取材にこう語ります。

「過去にエンジンを切った状態で運転席に座らせたことがあるのですが、その際にクラクションを鳴らしてしまい、『ダメだよ』と教えていました。今回言わなかったら閉じ込められてしまったとしても、娘の中で『クラクションを鳴らす』という選択肢は絶対になかったかもしれません」

「一人でも多くの人がこの方法を話題にして、広まればいいなと思います。 もちろん、閉じこめてしまうような状況にしないのが第一ですし、自分で鳴らせる年齢の子限定なので万能な方法ではありませんが、知っておいて絶対に損はないはず」

では、仮に助けを求めていたり、閉じ込められたりしている子どもを見つけた場合、どうしたらいいのでしょうか?

JAF東京支部の広報担当者は、BuzzFeed Newsの取材に「JAFだけではなく、警察や消防にも通報してください」と語ります。

「真夏の車の中は数分で熱くなってしまいます。鍵を開けることを待てず、窓を割らないといけないケースもあるため、110番、119番、JAFに同時に連絡してください」

「通報する際は、中の子どもの状況がどのようになっているか、しっかり把握をして、伝えてください。ぐったりしていたり、意識がなかったりする場合は、危険な状況です」

JAFの実験では、真夏の車内はエアコンを切ってから15分ほどで危険な温度に達します。

担当者も「ちょっとの買い物だから」「エアコンをつけているから」などと放置してしまうことが「一番危険」と注意を呼び掛けます。

それ以外にも、車に鍵の入った荷物を置いて子どもを乗せたタイミングで、「スマートキー」の電池切れなどから鍵が閉まってしまうケースや、子どもが鍵を触ってロックしてしまうケースも。

「クラクションはバッテリーが上がっていない車であればエンジンを切っていても鳴るため、『もしもの時に鳴らす』ことはまったく無駄ではありません」

「しかし、まず取り残さないようにすることが大切です。少しの間だからと放置をしないこと、鍵は常に親が身につけていることなどを心がけるようにしてください。


ちくまサラさんは今回の静岡の事件を受け、改めて娘さんに「車に閉じ込められたらどうするんだっけ?」と聞いてみたといいます。

しかし、1年前に教わったクラクションのことは、すっかり忘れてたそうです。

「細かく聞いたら思い出しましたが、一度教えても安心せず定期的に話題にするのが大事だと思いました」と語りました。