新型コロナウイルスの感染拡大を受け、シンガー・ソングライター米津玄師さんの全国ツアーの4公演が中止になった。
米津さんはTwitter上に、自らのメッセージを投稿。「混乱に乗じた悪質なデマや差別的表現に加担」しないよう、ファンに呼びかけた。

米津さんは2月27、28日と3月7、8日に宮城県と三重県で全国ツアー「米津玄師 2020 TOUR / HYPE」の公演を実施する予定だった。
しかし、2月26日に安倍晋三首相がスポーツや文化イベントなどの2週間自粛するよう要請したことから、中止が決まった。こうした動きは、EXILEやPerfume、星野源など、ほかのアーティストにも広がっている。
米津さんは自身のTwitterにメッセージを投稿した。
「それでも楽しみにしてくれていたみんなを残して こんな事態になってしまったことが残念でなりません。音楽は人の心に作用するもので、誰かの明日を生きる糧になるかもしれないけれど、 今回の様なケースを前にしてあまりに無力であると忸怩たる思いでいます」
不安が去った後…
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そして同時に、ファンに対して「冷静に努める」よう呼びかけた。新型コロナウイルスをめぐり、差別やデマが世界的に広がっていることを受けたものだ。
「どうか心身共に健やかであれるように、 必要最低限の感染予防は欠かさずに日々を過ごしてください。 混乱に乗じた悪質なデマや差別的表現に加担してしまわないよう、 僕らだけでもなるべく冷静に努めましょう。 不安が去った後、お互い晴れやかにまた会えますように」
Twitte上では「素晴らしいコメント」「流石すぎる」などのコメントが寄せられ、「ASIAN KUNG-FU GENERATION」の後藤正文さんも、米津さんのコメントを引用しながらこう綴った。
「こういうときに優しくてまっすぐ響く言葉を綴れるのは素敵だなと思います。俺も差別やデマに加担せず、冷静に、過ごしたいなと思います」