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福岡で話題の「海パン刑事」 その正体とは…

海水浴場での盗難被害防止が目的です。

福岡県警の東署が盗難被害を防止するためにビーチに投入した「海パン刑事」が話題になっている。

若手警察官たちが海パン一丁でビーチを闊歩している姿に注目が集まっているが、丸裸に近い状態だ。危なくはないのだろうか。

その正体は…?

制服ではなく水着などを着て、一見すれば普通の海水浴客のような格好でビーチに「張り込む」男性たちーー。

そんな「海パン刑事」の正体は、最寄りの交番に勤めていた若手警察官だ。

彼らが投入された「奈多海岸」には海の家やシャワーがなく、監視所もない。地元民にとって「穴場」とも言える海岸だ。

家族連れも多いが、人目が少ないためか盗難の被害が多発していた。7月1日から8月10日までで、被害は15件(金額で約13万円)にのぼる。昨年も18件(約11万円)の被害があった。

「ずっと窃盗被害が続いていたんです。海の家があったら貴重品を預けられるが、それがないからと木の下などに置いてしまう人が多かった」

そうBuzzFeed Newsの取材に語るのは、東署の副署長だ。

「どうか止められんか、と監視カメラをつけようかという話があったが、設置場所に困っていました。そこで立ち上がったのが、交番の若手たちだった」

名乗り出た若手警察官たち数人は、海水浴客が増える8月5日から14日までの休日を返上。自主的に見守りを始めることにしたという。

もちろん、その時間は勤務時間として認められることになった。

柔道、剣道の精鋭たち

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犯罪捜査とだけあって、海パンだけでは危なくないのかと心配にもなってしまう。そう東署の副署長に聞いてみると、「危ないことが仕事ですので」ときっぱり。

「危ないかどうかを考えていたら、何もできません。逮捕時に殴られることだってあるでしょう。そういう心構えでやってくれている」

「それに、若手はみんな柔道や剣道の精鋭たちなんです。普段から体も鍛えています」

2人だけではなく、数人で海岸に張り込んでいるのにも、理由があるという。

「海パンでの見回りは2人ですが、被疑者の抵抗があった場合のために、ほかの警察官たちも近くに控えています。服装は普通に遊びに来ているような格好ですが、持っているバッグの中には警察手帳や手錠、警棒も入っていますよ」

実際に成果もあげている。活動初日だった8月5日には、置いてあるバックの中に手を入れていたスリランカ人の男2人を、窃盗未遂容疑で現行犯逮捕した。

副署長も「正義感ある若手がこういう活動してくれるのは嬉しい」と鼻高々だ。

すでに海水浴のハイシーズンはすぎたということもあり、見回りは実施していない。しかし、こうして話題になることが「防犯意識につながれば」という。

「『海パン刑事』の存在を通じてビーチが危ないということを知ってもらい、防犯意識が高まれば良いと思っています」


BuzzFeed Newsでは【戦前からビーチを楽しんでいた人々の記録】という記事も配信しています。


Kota Hatachiに連絡する メールアドレス:Kota.Hatachi@buzzfeed.com.

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