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災害派遣中に起きた墜落事故。自衛隊で一番多い派遣任務、知っていますか?

島しょ地域や山中など厳しい環境下で、患者を輸送する任務に当たる隊員たち。過去にも墜落事故が起きている。

その内容は「急患輸送」。離島や高度医療を受けられない地方部から、患者を輸送する任務だ。

聞きなれないかもしれないが、実は自衛隊の災害派遣の中でもっとも多い。

統合幕僚監部 / Via mod.go.jp

統合幕僚監部の資料を見ると、2008年以降、つねに7割以上を占めていることがわかる。

防衛省のホームページによると、急患輸送の災害派遣は、以下の3要件が基準となっている。

* 公共性(公共の秩序を維持するため、人命または財産を社会的に保護しなければならない必要性があること)

* 緊急性(差し迫った必要性があること)

* 非代替性(自衛隊の部隊が派遣される以外に他の適切な手段がないこと)

1年あたりの平均(過去5年分)は409件。島の多い県(長崎や鹿児島、沖縄)からの要請が多く、2016年度は約85%だったという。

統合幕僚監部 / Via mod.go.jp

内訳は多い方から順に沖縄が132件、鹿児島が102件、長崎が89件、東京が38件、北海道が26件だった。

また、任務に携わるのは陸上自衛隊の占める割合が大きい。2016年度は約52%だった。

都道府県によってはドクターヘリなどのサービスが十分に揃っていないため、自衛隊がその代替を担っている状況だ。

具体的には、どのようなケースがあるのだろうか。たとえば、今回の派遣はこのような内容だった。

時事通信

北海道庁危機対策課によると、函館五稜郭病院に入院していた50代の男性患者の容態が悪化した。

専門的な治療を受けるため、札幌医科大学附属病院に搬送する必要があった。双方の距離は300km以上あり、車では4時間以上かかる道のりだ。そのために災害派遣を要請したという。

墜落した自衛隊機は、本来であれば午前11時50分ごろに函館空港に到着する予定だった。最終的に男性は救急車で搬送され、午後6時20分頃に札幌の病院に到着したという。

島しょ地域や山中など厳しい環境下で、急患輸送の任務に当たる。事故は1990年以降4件目だ。

2007年3月には徳之島山中に陸上自衛隊第101飛行隊のヘリが墜落、陸上自衛隊員4人が死亡している。

また、1994年12月には北海道奥尻島に向かっていた航空自衛隊千歳救難隊のヘリが墜落し、隊員5人が死亡。

1990年2月には、陸自第101飛行隊の飛行機が遭難し、隊員4人と民間医師が行方不明となった。

Kota Hatachiに連絡する メールアドレス:Kota.Hatachi@buzzfeed.com.

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