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きっかけはTwitterだった。9遺体事件、被害者が使った「#自殺募集」を見かけたら

男は「一緒に死のう」と被害者を誘い出していた。

神奈川県座間市のアパートから9人の遺体が見つかった事件。「全員を殺害した」と供述している白石隆浩容疑者(27)=死体遺棄容疑で逮捕=は、被害者とTwitterで知り合っていた。

「一緒に死のう」と誘い出した

朝日新聞によると、9人の中には自殺についてやりとりをし、呼び寄せた人もいたという。白石容疑者は周囲に自殺をほのめかしていた(毎日新聞)というが、その目的は、「死ぬこと」ではなかった。

白石容疑者は、見つかった男性1人、女性8人とみられる全員を「殺した」と供述。目的は金銭やわいせつ行為などで、「同意がないまま殺した」と話しているという。

その中には、自殺を志願していた人もいた。

一連の事件の発端となった被害者の女性(23)は自身のTwitter上で「#自殺募集」というハッシュタグを使い、「だれか一緒に死んでくれる方」を募集していた。

女性は、その書き込みをみた白石容疑者とメッセージのやりとりをし、事件に巻き込まれたとみられる。

女性の失踪後、女性の兄は同じアカウントから、こうつぶやいている。

「自殺募集をしたところ、多くの人がこのアカウントにDMで連絡をしていました」

「トントン拍子で話は進み、その4時間後には駅で合流してしまったみたいです」

朝日新聞によると、白石容疑者は「一緒に死のう」などとメッセージを送り、自殺をほのめかして女性を誘い出していたという。

Twitterに溢れる「#自殺募集」

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女性が使っていたハッシュタグ「#自殺募集」には、「一緒に死ぬ人」を求める様々な書き込みが溢れている。

「楽になりたいです」「一緒に死ねる人いたらDMください」「練炭あります」

かつては「自殺サイト」と呼ばれる掲示板サイトに多くの自殺志願者が集っていた。しかし、2004〜06年ごろにはユーザーを狙った殺人事件が相次ぎ、社会問題に発展。国やプロバイダーが対策に乗り出し、サイトは衰退した。

いまでは、TwitterなどのSNSを「自殺サイト」と同じように使っている人がいる。そんな一面が、今回の事件で明らかになった。そして、そこに集う志願者を狙った人物がいた、ということも。

事件に巻き込まれることを防ぐため。そして何よりも、命を救うため。そんな書き込みを見つけたとき、私たちにできることは何なのか。

整備されているツイートの「通報」

Twitterには、自殺を示唆するようなツイートを通報する仕組みが、2014年から本格的に整備されている。

アプリでも同様の方法で通報することができる。

同社によると、通報があった場合、連携している外部の専門団体に連絡し、ツイートをした利用者に連絡をする仕組みになっている。

専門団体には、「10代の若者向けに特化したオンラインのメンタルヘルスサービス」(Mex)や、東京自殺防止センターなど各地の自殺防止センター(ボランティア組織)があるという。

では、今回の事件を受け、こうした仕組みの再整備や周知や、ハッシュタグの非表示化などは検討しているのだろうか。

BuzzFeed Newsの取材に対し、同社は文書でこう回答した。

「このようなハッシュタグについてのこれからの取組みは、社内だけではなく社外の方々とも相談をしながら考えてまいります」



Kota Hatachiに連絡する メールアドレス:Kota.Hatachi@buzzfeed.com.

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