香港警察が10月1日、民主化を求めるデモ隊に向けて実弾を発射し、男子高校生1人が重体となっている。
デモを率いてきた民主化活動家の周庭(アグネス・チョウ)氏は、日本語で「殺人行為と同然です」と警察を非難した。
これまで警察が威嚇射撃として上空に実弾を発射したことはあったが、実弾でけが人が出たのは始めて。今後、批判が高まりそうだ。

つい先程、18歳の高校生が至近距離から警察に銃で左胸を撃たれました。実弾でした。この高校生は今、危篤状態に陥り、病院で治療中です。 あの警官は銃で足を狙うのではなく、心臓を標的にしました。殺人行為と同然です。
民主化活動家の黄之鋒(ジョシュア・ウォン)氏は自身のTwitterで「悪の警察」と表現。
天安門事件をなぞらえ、「1989年の人殺し、2019年の人殺し」という言葉とともに、「1989年の殺人者、誕生日おめでとう」と記された中国国旗をツイートした。中国共産党政権への強い皮肉だ。
周庭(アグネス・チョウ)氏は、「あの警官は銃で足を狙うのではなく、心臓を標的にしました。殺人行為と同然です」とツイートしている。
サムネイル:Anthony Kwan/Getty Images