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「銀行から融資を断られた」 先が見えない移転延期、築地市場の事業者の悲しみ

ヒアリングでは、様々な本音が聞こえてきた。

移転問題で揺れる築地市場。当事者たちは、何を思っているのだろうか。

Kota Hatachi / BuzzFeed

建物の安全性、汚染物質……。移転先の豊洲市場が抱える問題に、築地で働く事業者たちは翻弄されている。

11月15日、豊洲市場の安全性などを検証するために小池百合子・東京都知事が設置した「市場問題プロジェクトチーム」による、市場関係者へのヒアリングが開かれた。

Kota Hatachi / BuzzFeed

チームの委員は大学教授や一級建築士らの有識者6人。座長は弁護士の小島敏郎・青山学院大教授だ。

この日のヒアリングの目的は、豊洲市場の施設の機能や交通面の安全性について、築地市場で働く50人の事業者から聞くことだった。

たとえばある仲卸組合役員の男性は、「移転計画が不透明で銀行融資が受けられない、リースが受けられないという業者がでてきている」と話す。

Kota Hatachi / BuzzFeed

豊洲市場のほうが築地市場よりも「安全だ」と考えているという男性。「一刻もはやく、移転をするのか、もしくはここでやるのかと判断してもらいたい」と憤った。

パッケージ加工の業者が集まる協議会長も務めているといい、こうも語る。

「数千万円の設備投資をして、工事は終わり、支払いをする時期に入っている。我々ははしごを外され、困っている。どういうところに対策をお願いすれば良いのかわかりません。はっきりしていただきたい」

飲食店協同組合の男性は「引っ越すのはいつなのか。先が見えないところでは計画が立てられない」。

Kota Hatachi / BuzzFeed

移転に向けて借りた融資の返済の時期が迫っているという。「(移転予定日だった)11月7日を逆算して号令をかけていて、内装設備も8月には完成していた」

開場までは据え置きにするよう、都から銀行に言ってもらうよう担当者にお願いしたが断られた、と男性は語る。

「都のいう通りにしてきたのに、ストップがかかっている。これからどうしたらいいのか。移転はだめなのか、やるのか、できるだけ早く結論を出していただきたい」

こう語る仲卸業者の女性もいた。「もし豊洲で何かがあれば、みんながダメになる。何も売れなくなる」

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「私たちはお客様を相手にしている商売。お客様に安心してきてもらえる市場じゃないといけない」。そう訴えた女性は、懸念しているという。

「ここまで世界中に広がってしまった風評被害がある。『大丈夫になったから皆さん移転しましょう』というときに、商売を本当にやっていけるのだろうか。仲卸さんの大半の意見だと、知っていただきたい」

本来ならすでに開場していたはずの豊洲市場。使っていない間、1日あたりでかかるランニングコストは、500万円という。

Kota Hatachiに連絡する メールアドレス:Kota.Hatachi@buzzfeed.com.

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