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「パンデミックの中で最も恐いことは…」オミクロン感染拡大、医師がイラストに込めたメッセージ

話題となっている「新型コロナウイルス感染をのりこえるための説明書」を作成したのは、諏訪中央病院の玉井道裕医師。 「コロナウイルスの基本知識、感染を防ぐためにやるべきことなど」がイラストとともにまとめられている。

新型コロナウイルスの感染が急拡大するなか、オミクロンの特徴や対策などをまとめた医師のイラストが注目を集めている。

大切なポイントをわかりやすくまとめているだけではなく、パンデミック下における「情報」の大切さも呼びかけている。

話題となっている「新型コロナウイルス感染をのりこえるための説明書」を作成したのは、諏訪中央病院(長野県)の玉井道裕医師。

「コロナウイルスの基本知識、感染を防ぐためにやるべきことなど」(同院サイトより)をイラストともにまとめ、昨年から数回にわたり公開してきた。Twitterでも「わかりやすい」と、たびたび拡散されている。

1月18日に公開された「オミクロン編」の冒頭では、「オミクロンって、弱毒なんでしょ。大したことないのにみんなさわぎすぎ!!」という楽観的なキャラクターと、「感染力がすごいんだって。ワクチンきかないんだって。もう、ダメだ」という悲観的なキャラクターが登場。

それに対し、医師のキャラクターが前者には「油断しないで下さい」、後者には「恐れすぎないでください」と語りかけ、次のようなメッセージを呼びかけてる。

「オミクロンが大流行している中で、世間では、オミクロンよりあふれているものがありますね。それは情報です。過度に恐れず、甘くみすぎず。正しく対応しましょう!」

「情報がないと…」

「説明書」では、オミクロン「大流行」の3つの要因や、米国の状況、デルタなどとの違いを解説。感染力が強い、潜伏期が短いという特徴に加え、デルタに比べれば重症化リスクは弱くなっているものの、「亡くなる人はいる」と強調した。

「重症化する確率は0ではありません。『かぜ』と言えるくらい軽いものではない」と注意喚起しつつ、基本的な感染対策や、3回目となるワクチンの「ブースター接種」の重要性にも触れている。

さらに「この時期に『かぜ』をひいたら(in 流行地)→コロナにかかったと思って下さい」「引き続き、マスク、換気、手洗いは有効です。今まで以上に密はさけて下さい」と記し、最後にこんな風に訴えている。

「パンデミックの中で最も恐いことは何でしょうか? ウイルスが変異することでしょうか? ワクチンや治療薬がないことでしょうか? 個人的には、情報がないことだと思っています」

「情報がないと、恐怖が倍増されていきます。正しい情報という『心の盾』で、 オミクロンに心まで侵されないように第6波をのりこえましょう!」

諏訪中央病院の広報担当者は、誤解を招かないためにも「全ページを読んでほしい」と話している。詳細は同院サイトから。