新型コロナウイルスの感染拡大で、国内に広がるイベント中止や自粛の動き。
テレワークなどを進める企業も増えているが、一方でそうした恩恵にあずかれない人たちも少なくはない。アルバイトや派遣社員などの非正規雇用や、自営業者の人たちだ。
BuzzFeed NewsのLINE公式アカウント「バズおぴ」で「新型コロナウイルスの影響」について聞いたところ、多くの不安な声が寄せられた。

「夢のためにお金を稼ぎたいのに、このまま長引くと負のサイクルから抜け出せなくなりそうで困っています」
そう語るのは、東京都のみきさん(25、女性)。本業はダンサーだ。ダンス留学をするため、ショーダンサーを退職し、商業施設の飲食店でアルバイトをしているという。
「3万円ほどは収入が減りそうです。仲間の中には週5で入ってたのが、週2〜3まで減らされてしまっている人もいます。掛け持ちを始めたくても、今の状況では難しそうです」
施設の営業時間短縮に伴いシフトが削られ、客が減り、さらにシフトが削られるという状況に陥っている、とみきさんは言う。
「アルバイトの為、特に手当はありません。イベントも殆ど中止になってしまい、本業の仕事はもちろん、アルバイト先の収入も減ってしまいました。最初はコロナ自体が不安でしたが、今は生活の方がかなり不安です」
「政府には、先の先の影響まで熟考してから判断をしてほしいと願います。いくら人が集まる場所を規制しても、結局はみんな毎日電車に乗って仕事に行くわけで、正直意味がないし、ただパニックを煽っているように感じます」
「収入が絶たれる」「政府はなぜ…」

フリーランスでダンサーをしている愛知県のAriさん(28、女性)も「イベントの延期や中止、レッスンしている先のジムの休講」にあおりを受けているという。
「数週間の事なら持ち堪えられますが、これが数ヶ月に及ぶと収入がほとんど絶たれます。バイトをして持ち直そうにも、今はどの企業も従業員へのサポートのために新しく人を入れるのは二の足を踏んでいますし…」
三重県で学校関係の臨時職員をしている調理師の凛子さん(30代、女性)は、学校の休校で給食がなくなったために「休職状態」になってしまった。幸いにして職場からの給料はでるというが、政府への不信は募る。
「ありがたいことに、会社は国の補償があることを見込んで本来なら3月の給食日数(出勤日数)分の給与を支払ってくれるそうです。なぜ政府は、ほとんど国会で議論もせず、急に休校措置を取ったのか。きちんとした理由を聞きたいです」
また、エスティシャンをしているという大阪府のひびきさん(29、女性)は、マスクと消毒液の不足に加え、休校措置で深刻な影響を受けているという。
「エステ業務に必須なマスクと消毒液の入手が困難になっています。このままだと営業ができなくなりそうです。また、小中高の休校により、主婦の方の予約キャンセルなどの打撃が大きい。政府はその影響で起きた不利益はどうするつもりなのでしょう?」
現在失業中で、求職活動をしている神奈川県の美緒さん(44、女性)は「コロナの関係で採用活動を止めているところが増えている。影響が長期化すると雇用保険の支給期間が過ぎてしまわないか、とても不安です」と不安の声を寄せた。
「給料の補償は一切ありません」

翻訳・通訳関係の企業に派遣されている愛知県のてんさん(44、女性)は正社員や子会社からの派遣社員と、自らの境遇の差をこう吐露する。
「正社員や子会社からの派遣は、自宅待機の状態で給料の一部が補償されます。私のような登録型派遣の大半は『派遣先の指示に従ってください』『給料の補償は一切ありません。ノーワーク、ノーペイです』と言われています」
「自分が感染しなくても職場内で感染者が出て、チームごと自宅待機となった場合に2週間も給料無しで休まされると、生活が成り立ちません。風邪みたいな症状でも休めって言われても、どうすればいいのか途方に暮れます。陽性と診断されてしまったら仕方ありませんが、多少の体調不良なら隠してでも出勤するしかないのが現状です」
そのうえで、政府には以下のような対応を求めた。
「保護者に限らず、飲食店、イベント関連、非正規雇用など今回の政府の指針や対応によって経済的に困窮してくる人たちはたくさんいるので、より広い視野で対応を考えてもらいたい。もっと広く、国民を守る政策を打ち出してほしいです」
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