著名アーティスト・バンクシーの作品と似た絵が東京都内で見つかった。

東京都提供
バンクシーは、イギリスのストリートアーティスト。反権力的な、政治色の強いメッセージを発信する人物だ。
中東・パレスチナにある「分離壁」にスプレーアートを残したり、大英博物館やMoMaに作品をゲリラ展示をしたりしてきた。
昨年には、自らの作品が落札された瞬間にシュレッダーで「自滅」させるというパフォーマンスを行い、世界的に注目された。
今回見つかったのは、東京都港区の防潮扉。昨年末に都民から通報があり、発覚したという。
小池都知事もわざわざ現場に赴き、記念写真を撮っている。
あのバンクシーの作品かもしれないカワイイねずみの絵が都内にありました! 東京への贈り物かも? カバンを持っているようです。
文化振興部企画調整課によると、小池知事は12日に公務の途中に自らの希望で立ち寄り、絵を確認したという。
すでに絵は都が撤去し、都内の倉庫に保管している。盗難やさらなる落書きの可能性が考えられることなどが、その理由だ。
「落書きは犯罪」(同課担当者)であるものの、バンクシーが世界的に著名であることや、交通安全や景観の妨げになるものではないことを踏まえ、保管することになった。
担当者はBuzzFeed Newsの取材に対し、「誰に聞けば真贋を確認できるかというところも含め、これから考えたい」と話している。

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強権を嫌うバンクシーとネズミの掛け合わせということもあり、Twitterでは「築地市場から逃げ出したのでは」「何かの皮肉では」というリプライも付いている。
都内の落書きをめぐっては、昨年11月、「FREE REFUGEES」(難民たちを解放せよ)などと描かれたスプレー落書きを東京入国管理局が問題視。管理者の東京都が消していた。