TOKIO会見、ネット動画配信は禁止 AbemaTVは意地のテキスト中継

    「ネット解禁」はされたけれど…

    TOKIOの山口達也さんが強制わいせつ容疑で書類送検されたことを受け、残る4人のメンバーが5月2日に都内のホテルで会見を開いた。

    この様子は各局が生中継したが、テレビ朝日とサイバーエージェントが出資するインターネットテレビ「AbemaTV」は、テキストで会見内容を伝えた。

    ネットメディアでの動画や音声の放送が、禁止されていたからだ。

    午後2時から始まった会見は、NHK、日本テレビ、TBS、フジテレビが生中継。テレビ朝日とテレビ東京はドラマなどを放送していた。

    一方、AbemaTVのニュース専門チャンネル「AbemaNews」は「TOKIOの会見の映像・音声はWeb媒体での配信ができません」との注意書きを掲載。

    通常のニュースを放送しながら、L字画面で「TOKIO会見情報」を掲載。「テキスト中継」で会見での発言を、リアルタイムで文章で伝える意地を見せた。

    速報でアナウンサーが会見概要を伝えた際には、4人の静止画が流れていた。

    Twitter上には「ジャニーズだからか!!」「こういう時こそのabemaだ!と思ったけど…」「やっぱりいろんな事情でやってないか」などという声が上がっている。

    ネット解禁されたけれど…

    この日、会見場でメディア各社に配られた「本日の会見に関するご注意事項」でも、ネットメディアには特に厳しいルールが指定されていた。

    「Webニュースでのご使用は撮影いただいた写真3点までご使用可能となります」

    「web上での動画およびBS・CS放送その他有料チャンネルでの動画・静止画の掲載はお断りいたします」

    AbemaTVもこうしたルールを受け、生配信を断念したとみられる。

    ジャニーズ事務所は2018年1月末日、これまで禁止していた写真のウェブ掲載を一部許可し、大きな話題を呼んだ。

    タレントの肖像権保護の観点から、ウェブやネットメディアへの掲載を許可していなかったが、「スマホを中心とした情報伝達・情報処理が大きな比重を占めるようになった市場の変化に段階的に対応してきた」(同事務所発表)としている。

    ネットメディアでの生配信が認められる日はくるのか。今後の「変化」が期待される。