英検1級で「地球の年齢」を間違える出題ミス

    英文で「地球の年齢は138億歳」と誤って表記したが、正しくは「46億歳」だったとして、同協会はお詫びした。試験結果には影響がないとして、再試験などの措置は実施しないという。

    公益財団法人日本英語検定協会が、英検1級の筆記試験で出題ミスをしていたと、6月6日に発表した。

    長文問題で「地球の年齢は138億歳」と誤って表記した。正しくは「46億歳」だったとして、同協会はお詫びした。試験結果には影響がないとして、再試験などの措置は実施しないという。

    ミスがあったのは、6月2日に実施した「2019年度第1回実用英語技能検定」の一次試験。

    テーマは「シルリア紀の仮説」。遥か昔に人類以外の産業文明が繁栄し、完全に滅び去ったとしたら、我々はその痕跡を見つけられることができるのかーーという、NASAの研究者らが2018年に公表した「仮説」を扱った長文問題だった。

    発表によると、1級の冊子(12ページ)に記載された長文問題「The Silurian Hypothesis」の本文第一段落11行目では、以下のように記載していた。

    Earth is 13.8 billion years old, and complex life emerged around 400 million years ago. Homo sapiens came onto the scene a mere 300,000 years ago, and we have only been industrialized for 300 years. How do we know that ours has been the only technologically advanced civilization in Earth's long existence?

    地球は138億歳で、複雑な生物は4億年前に出現した。人類はたった30万年前に登場し、たった300年しか産業化されていない。どうやって私たちが長きにわたる地球の存在のなかで、唯一の技術的に進歩した文明であると言えるのだろうか?」

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    地球を含む太陽系は46億年前に誕生したことが、隕石の痕跡などからわかっている。

    138億年という数字は、近年の観測から推測されている「宇宙年齢」。この数字が誤用されたとみられる。

    協会によると、「正誤いずれの場合においても正答を導くことができ、また誤答を促すものでもない」ことから結果には影響はなく、再試験などは実施しないという。

    「今後、このような事象が再発せぬよう、専門家による校閲体制の更なる強化など、抜本的な見直しを図って参ります」としている。