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「産後うつは甘え」のわけがない。男性育休を3ヶ月取って気づいた10のこと。

産褥期の大変さ、ワンオペ育児のつらさ、そしてそびえ立つ保活の壁。男性記者が3ヶ月の間、実際に育休をとって、見えてきたこととは…?

なんで、男性も育休を取ったほうがいいんだろう…?🤔

1. とにかく産褥期は大変だ

2. とにかく子育てはやることが多すぎる

我が家は「混合ミルク」(母乳とミルク)で育児をしていましたが、とにかくやることが多すぎる。

ミルクをつくるだけでも、その工程はいくつもあります。70度以上のお湯をつくるところからはじまります。沸騰させて、粉ミルクをスプーンですくって、溶かして、湯冷ましを入れて、飲ませて、洗って、除菌して、乾かして……。

そのあとは抱っこして、あやして、寝かしつけて、おむつを替えて、替えたと思ったらうんちをして。うんちを拭いて、おむつを袋に詰めて、汚れた洋服をお湯につけて、沐浴させて……。

特に出産直後は赤ちゃんがどうして泣いているのかも全くわかりません。いつ、自分がご飯を食べて良いのか、トイレに行っていいのかもわからない。予測不可能なことが次々と襲いかかり、パニックになることもありました。

3. ワンオペは絶っっ対にキツい

4. そもそも育児情報が少なすぎる

育児情報の少なさには、驚きました。育てながらいろいろな課題や不安に直面しても、母子手帳などではカバーできないことばかり。

両親教室がコロナ禍で中止だったこともあり、いくつかの動画配信に頼ることもできましたが、特にネット上の公的な情報はそこまで充実しているとは言えず、苦労しました。

育児に関してはさまざまな「信仰」にまつわる情報も多く、答えが出ていないことも少なくありません。検索すると根も葉もないトレンドブログとか、育児関連企業の謎のオウンドメディアとか、個人ブログとか知恵袋的なサイトばかりが大量に出てくる。

命に関わる情報だからこそ、慎重に取捨選択したい。エビデンスに基づいたことを知りたいときにネットを頼るわけにもいかず、できる限り書籍などを参考にするようにしました。

行政による相談窓口や「こんにちは赤ちゃん」という乳児家庭全戸訪問事業などもありましたが、ワンストップで育児について学ぶ場、相談することができる公的な仕組みがオンライン・オフラインともにあれば良いのに、と当事者として感じます。

5. パパはまだまだ脇役扱い…?

6. 街中のバリアに気づくように…

街って、思った以上にバリアがあるんだなということに、ベビーカーを押して歩くようになってから気づかされました。

階段しかないような場所は首都圏にもまだまだあって、駅や歩道橋で困ってしまったことも。エレベーターが整備されているところがほとんどですが、それもなかなか乗れずじまい……ということも多々。

ベビーカーを押しながらこれはどうやって開けたらいいんだ?というドアもたくさんありました。道の段差も意外に多い。いままで普通だった世界が一変するものだな、と。

赤ちゃん関連の設備は整っているところが増えましたが、オムツ交換台がないところも場所によってはあるので、行く前に事前にしっかり調べるようにしています。

一方で、街行く人たちが優しくしてくれるようになったな、とも感じました。道を譲ってくれたり、エレベーターを開けていてくれたり、トイレのドアを押してくれたり……。いつか恩返ししたいレベルです。本当にありがとうございます。

7. 液体ミルクは神。価格競争が起きてほしい

8. 保活の壁はとにかく高い

9. 育休は世界トップクラスの手厚さ

日本の育休制度は世界でもトップクラスの手厚さなので、世のお父さんは絶対とった方がいい。

改めて情報を整理すると、支給額は、休業開始から180日間(半年)は賃金の67%、181日目以降は賃金の50%を受け取ることができます。

しかもこの給付は非課税。翌年の住民税も安くなります。また、期間中は社会保険料(健康保険と厚生年金)の納付が免除されるんです。

友人には、「育児は休みじゃないけれど、天使と過ごすあいだのベーシックインカム(実質8割)が補償されるんだよ…払ってきた雇用保険を取り返すチャンスだ!」とお勧めしています。

10. 育休は終わっても、子育ては終わりじゃない

結論:とにかく赤ちゃんは尊い