秋田の記録的な大雨 上空から撮影した動画が伝える被害の大きさ

    秋田県では7月25日、避難指示がすべて解除された。

    7月22日から23日にかけての記録的な大雨により、秋田県が広範囲にわたり土砂崩れや浸水被害に見舞われた。

    国内外問わず災害や紛争の被災地支援などをする認定NPO法人「ピースウィンズ・ジャパン」(本部・広島県神石高原町)が23日にヘリコプターから撮影した動画が、被害の大きさを伝える。

    動画は、秋田県の由利本荘市や大仙市の上空から撮影したもので、川の氾濫により住宅や農地が浸水しているのが確認できる。

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    ピースウィンズ・ジャパン / Via youtube.com

    秋田県の避難指示はすべて解除

    ピースウィンズ・ジャパンは、福岡県と大分県を襲った7月始めの九州北部豪雨に続き、レスキュー隊員ら12人と災害救助犬3頭を被災地に派遣した。

    現地では、捜索・救助要請がなかったが、油断できない状況に備えて警戒。25日に全員が引き上げた。

    大仙市はこの日の未明、約8200世帯、約2万1600人に出していた、すぐに避難が必要な「避難指示」を解除。午後には孤立状態の集落もすべてなくなった。

    これで秋田県内の避難指示はすべて解除されたが、大仙市と秋田市で避難を勧めるが強制はしない「避難勧告」が引き続き出ている。

    また、秋田新幹線は線路下の土砂が流されたため、依然として秋田ー大曲駅間で運転できておらずインフラ被害も大きい。25日朝に新幹線と接続する在来線による臨時の快速列車の運行が始まり、JR東日本は復旧に向けて急いでいる。

    BuzzFeed Newsは、九州北部豪雨の記事として【命の希望を嗅ぎつけた災害救助犬 NPOが奮闘する支援現場のいま】を掲載しています。