Twitterが、利用者のフォロワーから偽アカウントを削除すると発表した。削除数は、世界で数千万規模と予想され、フォロワー数の変動を確かめようと、ユーザーたちは盛り上がっている。
削除は7月12日から始まり、主要政党や企業の公式アカウントのフォロワー数をスクショしてどれくらいフォロワーが減ったのか調べようと努めるユーザーもいる。
フォロワー数が政党トップ2の自由民主党と立憲民主党。12日午前のフォロワー数はこちら。
<自民党広報>14万7467フォロワー
<立憲民主党>17万6312フォロワー
13日午前には、フォロワー数はこうなった。
<自民党広報>1310フォロワー減
<立憲民主党>118フォロワー減
自民党は約1300、立憲民主党は約120減った。
立憲民主は昨年10月にTwitterアカウントを新設。2週間足らずでフォロワー数が自民党を超えて政党1位になったため、「フォロワーを買ったのではないか」という疑惑を持たれていた。
BuzzFeed Newsは昨年、立憲民主がフォロワーを購入したと断定的に報じるアノニマスポストなどのネットメディアの記事に対し、「根拠がない」と指摘する記事を書いている。
「購入している」と断定した記事は、偽アカウントを判定するツールを使い、その比率が高いことを根拠としていた。
しかし、同様のツールで他の政党のアカウントを検証しても、同じような比率で偽アカウントが検出されるため、それだけの理由で立憲民主がフォロワーを購入したと断定することはできないとBuzzFeed Newsは指摘した。
Twitterの偽アカウント削除が始まった7月13日現時点で、フォロワーの減少数は自民党の方が10倍以上多い。
これを、自民党の方が偽アカウントを購入しており、立憲民主は購入していない証拠と言う人もいるが、そうではない。
Twitter「継続的な取り組み。順次、対応していく」
Twitter Japanの広報担当者は、BuzzFeed Newsに「12日から削除は始まるとしていますが、一斉に削除するわけではないため、アカウントによっていつフォロワー数に変化が出るかは変わってきます」と話す。
「継続的な取り組みなので、いつまでに削除が完了するというのはなく、順次、対象のアカウントがあれば対応していきます」
Twitter社によると、削除されていくのは次のようなアカウントだ。
* 自動投稿ボットやスパムアカウント
* ハックされたか乗っ取られたと疑われるアカウント
* 「大量の迷惑リプライやメンション」や「誤解を招くようなリンク」を投稿しているアカウント
* メンションしたアカウントからブロックされる量が多いアカウント
現時点において、全ての偽アカウントが消されているとは限らないし、消されたアカウントが全て購入されたアカウントとも限らない。
そのため、現状の減少数だけを根拠に、自民は偽アカウントを購入し、立憲は購入していないということはできない。