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Updated on 2020年4月30日. Posted on 2020年4月26日

りゅうちぇるを救ったのは人の言葉ではなかった。語られた悔し涙と「鏡」の関係

タレントのりゅうちぇるさんが、過去を振り返り、自己肯定感を持つ大切さを語った。

日本最大のLGBTQの祭典「東京レインボープライド2020(TRP2020)」のオンラインイベント「#おうちでプライド」が4月26日あり、リアルタイムでオンライントークイベントが開かれた。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、東京・代々木公園で予定していたイベントは中止した。しかし、それに代わり、TwitterなどSNSを駆使したイベントを開催している。

この日は、タレントのりゅうちぇるさんがトークゲストとしてライブ出演し、「自分に自信があるから、自分を愛せたから、人に愛を与える余裕もできました」と自己肯定感を持つ大切さを語った。

東京レインボープライド

今回のオンラインイベントは、5月6日までをプライドウィーク期間と予定通り位置付ける。

SNSで使えるハッシュタグ「#おうちでプライド」を活用。それぞれ個人が思い描く「幸せのかたち」を尊重し合い、お互いの存在を笑顔で祝福できる社会の実現を目指し、さまざまなメッセージを発信していくという。

4月26日にあったオンライントークイベントの様子は、TRPのTwitter公式アカウント(@Tokyo_R_Pride)でライブ配信した。新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、それぞれが遠隔で出演した。

東京レインボープライド

いずれもTRPの共同代表理事の山田なつみさん(左)と杉山文野さん

司会者は、女装パフォーマーのブルボンヌさんと、いずれもTRPの共同代表理事であるトランスジェンダーの杉山文野さんとレズビアンの山田なつみさんなどが務めた。

りゅうちぇるさんは、東京都渋谷区の長谷部健区長に続き、2人目のゲストとして登場した。

東京レインボープライド

りゅうちぇるさんは2019年、「東京レインボープライド2019」のステージに登場し、ライブで歌声を披露した。冒頭、当時を振り返ると、こう笑いを誘った。

「ライブをさせていただいて、メッシュのタンクトップとか、初めて乳首を解禁したんですよ。すごい開放的になれて楽しかった。みんなのリアクションも素敵で、お客さんの顔を見ながら歌わせてもらって、みんな個性的で可愛くて楽しかった」

Saori Ibuki / BuzzFeed

性別の枠にとらわれない、りゅうちぇるさんの生き方やメッセージは、幅広い世代から人気を集める。一方で、辛い過去も持っている。

「小さい頃から可愛いものが大好きで、メイクにも興味があって。バービー人形で遊んでいたら、『お前、絶対男の子が好きなんだろう』と言われたりして。なんで、自分の遊んでいるもので、好きな人を決めつけられるんだろうと思いました」

「女の子が好きなのに、可愛いものが好きだというジャンルで生まれてきただけなのに。だったら、可愛いものが好きじゃなかったらよかった、男の子が好きだったらよかったとか考えました。自分ってなんなんだろうとずっと思っていました」

Saori Ibuki / BuzzFeed

いろんな人にからかわれ、悔し涙を流した。そんな時、りゅうちぇるさんを救ったのは、人の言葉ではなかったという。

「本当に泣いて、悔しくて。なんで、そんなことを言われないといけないのかと思って、泣き顔を鏡で見たんです。そうしたら『あれ、泣き顔も可愛い』と思えて。自分のことが好き、自分って可愛いという心を常に持っていたんですね」

「僕って得意なことが、何かあるわけでもないけれど、ここまで来れたのは、自分のことを好きになれたということだけだったんです」

りゅうちぇるさんは、妻でモデルのぺこさんと結婚。男児のリンクくんを授かり、愛情を込めて育てている。自己肯定感を高めてほしいと願いながら、リンクくんと接している。

「息子がナルシストになれるように子育てしていて。僕は、自分に自信があるから、自分を愛せたから、人に愛を与える余裕もできました。だから、自分と心のギャップを持っている人は、より自己肯定感を持ち、自分を認めてあげるのもありではないかなと思っています」

ADACHI MASAKO / TRP2019

芸能界に進出し、SNSを利用しているからこそ、傷つくことも耳にし、目に入ることもある。かつては、気にしないようにしていたが、自信を持つようになってから、正面から向き合うようになった。

「『そういう意見もあるんだ素敵だね』『でも僕はこうする』という気持ちにもなれたんです。そうやって、どんな意見でも今は受け止めています」

「『ママとパパになるなら、黒髪に染めなきゃ』とか『メイクもやめなきゃ』とか、性を超えた言葉もいただいて。でも、やっぱりそういう言葉は、無視するだけではいけない」

「子どもはいつか、そういう世界に突っ込んでいくわけじゃないですか。色々な意見を知って、受け入れて、流されるんじゃなくて、受け入れるというのは、子供のためにも大事だと思いました」

Ryosuke Kamba / BuzzFeed

人の意見を無視するのではなく、しっかりと受け入れる。しかし、自分の中にある正解を大切に、簡単には考えや生き方を曲げないでほしい。

「息子の自己肯定感を高めるために、『本当にあなたが生まれてきてよかったよ』『お腹の中にいた時から、ママとパパは嬉しかったんだよ』としっかり言葉で伝えてあげたり、行動でぎゅっとしてあげたりしています」

「『自分はいていいんだ』『何もしていないのに、無限に愛される存在なんだ』と思ってもらえるよう、あなたがいるだけで素晴らしいんだよ、というのを伝えるようにしています」

オンライントークイベントは、4月25日から始まり、2日間の日程で組まれた。

26日は、りゅうちぇるさんのほか、モデルの水原希子さんやスペシャルゲストとして歌手のMISIAさんが出演した。

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BuzzFeed

東京レインボープライドの公式メディアパートナーであるBuzzFeed Japanは、4月26日、27日の両日、BuzzFeed Japan Newsの公式Instagramアカウントにて「オトマリカイ」のインスタライブを配信します。

オトマリカイ」はLGBTQなお友達をお招きし、「We Are More Than Sexuality」をモットーにゴロゴロ語り合う番組です。

BuzzFeed

今回はいずれも午後8時より、計5組のゲストと話しながらリアルタイムで視聴者の質問にお答えします。

さらに、BuzzFeed Japanでは、6月19日〜28日までの期間中、年に一度の特集「レインボー・ウィーク」を実施し、LGBTQをはじめとする性的マイノリティに焦点をあてた記事や動画を集中的に発信する予定です。

今年の特集のテーマは「幸せ」です。現在、テテレビ会議システムなどを活用し、オンライン上でインタビュー取材に協力してくださる、LGBTQの方やカップルを募集しています。

メール(japan-report@buzzfeed.com)やBuzzFeed NewsのLINE公式アカウント(@buzzopi)、または担当記者にご連絡いただけますと幸いです。

あなたは、あなたのままでいい。私も、私のままでいい。
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毎日、異なった生活を送り、それがこれからも続くのだから。
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バズフィード・ジャパン ニュース記者

Contact Kensuke Seya at kensuke.seya@buzzfeed.com.

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