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「従うしかなかった」「記憶ない」… 石原元知事にとっての豊洲移転

言われるがままに築地の移転先を決めたのか。

築地市場から豊洲市場への移転問題で、元東京都知事の石原慎太郎氏が3月3日、記者会見を開いた。

AFP=時事

豊洲市場は、移転をめぐって騒動が続いている。

「都庁と議会に責任があり、移転を裁可した責任は認める。だが、みんなで決めたこと」

石原氏は、汚染された豊洲の土地の購入と移転を決めた当時の知事だったが、責任を負うことに不満を呈した。

1999年の知事就任以前から、移転先は豊洲に一本化されており、覆せなかったと主張。有害物質についても「今の技術で大丈夫」と説明されたという。

「専門家、科学者ではありませんので、専門性のある部下に一任し、従うしかなかった」

石原氏は2011年、東京ガスとの協定書に捺印した。土壌汚染対策費を追加で請求できる権利を放棄したが、「ハンコをした記憶はない」と関与を否定。昨年、都から聞き取りを受けた際に初めて知ったという。

「知事のハンコがあるなら、言われるままに頷いて押した」と、東京ガスとの交渉に当たった元副知事の浜渦武生氏らに、責任があると断言した。

豊洲は安全、小池に知事に「移転を」

Kim Kyung-hoon / Reuters

小池知事が3月2日、築地の安全宣言を発表。「コンクリートやアスファルトで覆われており、土壌汚染対策法などの法令上の問題もない」「人の健康に影響を与えることはないと考えている」とした。

しかし、石原氏は豊洲への早期の移転を求め、小池知事の責任を指摘する。

「科学者が安全だと保証しているのに、無駄なお金を使い続ける責任を問われるべき。風評によって豊洲が放置されることは、科学が負けたことになる」

「築地で働き、宙ぶらりんになっている方々は、豊洲で私たちを働かせないんだって、訴訟を起こしたほうがいい」

これに対し、小池知事はこう反論した。

「人の責任とおっしゃるのは簡単だ。仲卸(業者)の方々も今のままでは豊洲にうつれないと明確におっしゃっている。こういう状況をつくってこられたことについて、もう少し客観的にご自分を見つめて頂きたい」

84歳の石原氏は、1時間以上にわたって座り続け、水を何度も飲みながら、「私だけの責任ではない」と一貫して主張した。

都議会は、百条委員会を設置。石原氏と元副知事の浜渦氏が証人として、3月下旬、招致されることになっている。2人は何を語るのか。

バズフィード・ジャパン ニュース記者

Kensuke Seyaに連絡する メールアドレス:kensuke.seya@buzzfeed.com.

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