センター試験直前、松岡修造が受験生にかけた熱い言葉

    「緊張するって言う人が大好きなのよ。本気だから」

    センター試験(1月19、20日実施)を直前に控えた11日、元プロテニス選手の松岡修造さんが、予備校に通う受験生たちを激励し、熱い応援メッセージを送った。

    学生服にハチマキ姿で、「君の最高記録を君はまだ知らない」と大声で語って登場した松岡さん。

    受験生たちに向かい、時に熱く、時に穏やかな口調で投げかけたのは、「自分はできる」という気持ちにつながる言葉ばかりだった。

    1.「おめでとう」

    人生でこんな頑張っていることはないと思う。そのことに、まずは「おめでとう」って思いを伝えたい。

    2.「リスクがあるからチャレンジはおもしろい」

    チャレンジにはリスクが伴う。成功するかどうかさっぱりわからない。受験も一緒でしょ。だからおもしろくて、チャレンジできるんだって思う。

    3.「タフになる」

    錦織圭は「タフになる」っていう言葉を使いました。彼は怪我をして、体はボロボロだった。だけど、できることをやろうって、悪い状況の中でも心で体を支えていった。

    「心技体」ってあるけれど、技術も心が支えたんですよ。僕はこれをタフって言うと思います。

    4.「勇気を持とう」

    (2019シーズン開幕戦であるブリスベン国際で約3年ぶりのツアー優勝を飾った)錦織は「勇気を持とう」って、自分から攻めて、動こうって思った。

    勇気は、タフのある心から生まれたんだなって思う。

    5.「富士山になって」

    富士山は、自分一人で日本一きれいになったわけじゃない。みんなの言葉によってなったんだ。

    親や先生からは「できるよ」「頑張れよ」「よくやったぜ」とかいろんな言葉がくる。それを富士山のように、自分の力に全部変えてください。

    6.「一人じゃない」

    みんなが受験で向き合うのは、1対1かもしれない。でも、君たちの心の中には親がいて、友だちがいて、先生方もいる。だから、一人じゃない。

    7.「緊張は乗り越える必要はない」

    緊張は自分が作る。だから、緊張するって言う人が大好きなのよ。本気だから。

    緊張は乗り越える必要はない。仲良く、友だちになってほしい。緊張という「リュックサック」を背負ってごらん。重くするか軽くするかは君次第だぞ。

    8.「君の脳は一番喜んでいる」

    (脳科学者の)茂木健一郎先生が言うには、「できない」、「無理」って思うようなものがでてきた時、「君たちの脳は一番喜んでいる」んだって。自分はできるよって思ってるんだ。

    9.「笑顔は最強」

    失敗した時に何が大事かというと、笑うってこと。あとは下を向かないこと。上を向くと、前向きな言葉が絶対出てくるから。

    10.「プレッシャーを力に」

    緊張は自分が作るもの。だけど、プレッシャーは周りが作るもの。応援の言葉は、冷静に捉えたら100%プラスのことを言っている。

    もう一つ、プレッシャーを感じられる人は幸せだと思う。どうだって良いって思っているなら、みんなを応援しないんだから。「ありがとう」って返して、プレッシャーを前向きに捉えて、力にして。

    11.「一番悪いのはチャレンジしないこと」

    チャレンジしないで逃げることは、一番悪いことだと思います。

    みんなの思い、頑張り、その心を一つにしてくれれば、必ずタフに戦える。僕は君たちはできると思う。信じています。

    応援したい人にメッセージを送るなら

    松岡さんが登壇したのは、東京都内の予備校であった「C.C.レモン受験生応援イベント2019」。ブランドキャラクターとして「ガンバレモン!」と叫ぶなど、笑いを誘う場面も多くあった。

    C.C.レモンの特設サイトでは、応援したい人の名前を入力すると、松岡さんからの応援メッセージ入りのオリジナルGIF動画が作成できる。なお、利用はスマートフォン限定。PCでアクセスした場合、スマホからのアクセス用QRコードが表示される。