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Updated on 2020年6月22日. Posted on 2020年6月8日

伊藤詩織さんが、はすみとしこさんら3人を名誉毀損で提訴。リツイート者も対象

インターネット上で事実に基づかない誹謗中傷の投稿により精神的苦痛を受けたとしている。

元TBS記者の山口敬之さんから性行為を強要されたとして民事訴訟を起こし、一審で勝訴したジャーナリストの伊藤詩織さんが6月8日、記者会見を開いた。

SNS上で事実に基づかない誹謗中傷の投稿により精神的苦痛を受けたとして、漫画家のはすみとしこさんら3人に対し、損害賠償や謝罪広告の掲載を求める民事訴訟を起こしたと明らかにした。東京地方裁判所に同日付で提訴した。

Kensuke Seya / BuzzFeed

ジャーナリストの伊藤詩織さん=2019年

伊藤さんは2017年9月、山口さんを相手取って提訴した。

伊藤さん側の主張によると、2015年4月、当時、TBS・ワシントン支局長だった山口さんと就職相談のために会った。東京都内で食事をすると、2軒目の寿司屋で記憶を失い、痛みで目覚めた。

そして、山口さんが宿泊していたホテルのベッドで、避妊具をつけずに性行為をされていることに気づき、その後も体を押さえつけるなどして性行為を続けようとされたという。

これに対し、性行為は「合意のもとだった」などと反論した山口さんは、名誉毀損やプライバシーの侵害を訴えて反訴。

しかし、2019年12月18日の判決では、裁判所は伊藤さんの供述が、山口さんの供述と比較しても「相対的に信用性が高い」とし、山口さんが伊藤さんに330万円を支払うよう命じ、山口さんの反訴を棄却した。

山口さんはこの判決を不服として、2020年1月6日、東京高等裁判所に控訴している。

BuzzFeed

2017年5月に会見した当時の伊藤さん

訴状によると、被告ははすみとしこさんら3人で、2017年に顔と名前を公表して自身の被害を訴えた後、誹謗中傷の投稿がされるようになったと主張。

3人に対し、計770万円の損害賠償とともに、それぞれ該当するSNSでの投稿を削除し、はすみとしこさんには謝罪広告を掲載するよう求めた。

訴状などによると、はすみとしこさんは使用しているTwitterのアカウントで、伊藤さんが「枕営業をした」と示唆するようなイラストなどをツイートしたという。

伊藤さん側は、「顔と実名をあきらかにして社会に向けて被害を訴えた原告に対して、その訴えを精神障害からくる虚言、いわゆる『枕営業』の失敗から来る逆恨み、金銭目当ての虚偽と愚弄し、本件判決を偽りの涙を流して勝ち取ったと断じるもので、その内容は極めて悪質です」とし、性被害に続く二次被害(セカンドレイプ)であると訴えている。

そのうえで、伊藤さんがこれまでに主張してきた内容に虚偽はなく、東京地裁が「勝訴」という形で主張を認めているとし、該当するはすみとしこさんの投稿はいずれも「公益を図る目的があったとは認められない」としている。

訴訟を起こしたのは、はすみとしこさんに5月14日付の内容証明郵便において、今回と同じ請求をしたところ、かえってTwitterやYouTubeで伊藤さんを揶揄する言動を繰り返しているためだという。

一方で、他の被告の2人は、伊藤さんを誹謗中傷する内容の投稿を複数回リツイートやいいねをしており、「自身のフォロワーに対し、当該元ツイートの内容に賛同する意思を示して行う表現行為と解するのが相当」で「社会的評価の低下、原告の名誉感情の毀損についても責任を負うべき」などと訴状に記載されている。

お詫び

記事内で当初紹介した、はすみとしこさんのTwitterプロフィールのヘッダー画像に、この訴訟とは無関係な方の写真が使われていたため、削除いたしました。

写真を使われていた方に多大なるご迷惑をおかけしました。誠に申し訳ございませんでした。

更新

BuzzFeed Japanは当初、伊藤詩織さん側の訴状の内容を示すものとして当該イラストを掲載していました。「二次加害につながりかねない」などの指摘を受け、編集部で再検討のうえ削除いたしました。

バズフィード・ジャパン ニュース記者

Contact Kensuke Seya at kensuke.seya@buzzfeed.com.

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